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今回は、レンタカーのマークXで冬の北海道をドライブしたレビューです。
レンタルしたのはマークX 250G Fourで、V6 2.5L 4輪駆動の車。
トヨタのV6 2.5L スポーツセダンということで、ターボのレガシィとは違った期待をもってレンタルしたのですが、これが思ったより良かったです。
全体的にナチュラルで、想像通りの走りをする感じ。
これが自然吸気エンジン(NA車)の醍醐味なんだろうなと、そんな感じです。
さて、冬の北海道というと、なかなか危ない印象もあると思いますが、ゆっくり走れば特に問題はりません。
特に道東の国道は凍っていないので、意外と普通に運転できます。
その一方で、峠の山の影になる側では、アイスバーンになっています。
ブレーキが全く効かなくなるので、止まれない前提で、十分ゆっくり走ることで危険を回避できます。
目次
冬の北海道で気を付けるべきポイントと車の選び方
気を付けるべきポイント
北海道の雪道で危険なのは、意外と普通に運転できることなんです。
安心していつも通り走っていると、峠道でブラックアイスバーンになっていて、
- 下り坂
- カーブ
- ブレーキが利かない(ABS常時作動)
になって、コントロール不能になります。
ブレーキはあまり効かないものだと思って、運転してください。
ABSが作動して減速できなくても、ブレーキを離せばハンドルは効きますから、
- アクセルを離すだけで惰性で止まれる速度
- 下り坂ではエンジンブレーキ(フットブレーキはできるだけ使わない)
- 常に対処できる速度&車間距離
- 何があっても冷静に走る
ことで、危険を回避できます。
※滑ってブレーキが効かないまま、ブレーキを踏みっぱなしでハンドル操作をするのが最も危険です。
車の選び方
車(レンタカー)の選び方としての参考情報を紹介します。
これらの装備がない普通の車でも北海道の雪道を走行できますが、多様な路面状況に対応できる十分な装備のある車でドライブをすることが重要です。
そのため、
- マニュアルモード搭載車
- 4WD車
といったポイントで選んでみましょう。
■マニュアルモード搭載車
下り坂でエンジンブレーキは積極的に使用したほうがいいです。
そのため、マニュアルモード搭載の車を選ぶことをお勧めします。
レンタカーで、軽自動車やコンパクトカーでは、P-R-N-D-Bみたいなシフトパターンが多いと思いますが、直感的に操作が厳しいです。
マークXみたいな上級セダンにすれば、P-R-N-D-(+S-)といったシフトパターンなので、6速ATそのままのエンジンブレーキを使用できます。
冬の北海道のドライブでは、上級車種をレンタルすることを強くお勧めします。
後ほど内装紹介の写真でも出てきますが、マークXはマニュアルモード搭載車です。
Dレンジの右にSモードがあり、
- 前に押してシフトアップ(+)
- 後ろに引いてシフトダウン(-)
で6速ATのギアを任意に選択できます。
エンジンブレーキの微妙な効き具合を調整できるので、雪道の下り坂で重宝します。
なお、カーブでエンジンブレーキをかけることはスリップにつながるので、直線でしっかりエンジンブレーキを作動させ、車速を十分落としてからカーブを曲がりましょう。
■4WD車
あとは4WDは必須ですね。
4WDは発進の安定性がありますし、エンジンブレーキも4輪に作動するので、FF(前輪駆動)やFR(後輪駆動)よりも安定感が違います。
今回レンタルしたのはマークX 250G Fourという4輪駆動車です。
もう、このブログを読んでいる方はすでに知っていると思いますが、セダンでも4輪駆動車があります。
逆に一般的に四駆をイメージする背の高いSUVが前輪駆動だったりということは結構あります。
マークX 250G Fourの全体紹介
スペック
では、マークX 250G Fourのスペックを紹介します。
■エンジン
V型エンジン6気筒 2.5L 自然吸気
- 最高出力:149kW(203PS)/6400rpm
- 最大トルク:243Nm(24.8kgf・m)/4800rpm
- 使用燃料:レギュラー(タンク容量:71L)
■トランスミッション
6AT
■駆動方式
4WD
■車両サイズ
- 全長:4770mm
- 全幅:1795mm
- 全高:1445mm
■スタッドレスタイヤ
- 銘柄:TOYO Winter TRANPATH TX
- サイズ:215/60R16
ちょうどいいサイズ感、マークX
新幹線とJR北海道の特急で、新大阪~東京~新函館北斗~南千歳~釧路と移動し、ニッポンレンタカー 釧路駅前店に到着しました。
走り出す前に、マークXの外観を撮影してみました。
フロントです。
リアです。
マークXに乗って一番いいなと感じるのは、すべてがちょうどいいサイズ感なんです。
運転席から見た時の前方、側方、後方の視界が非常によく、車両感覚がつかみやすいです。
ドライビングポジションも綺麗に合い、非常にリラックスして乗れます。
なんか、運転席に座るだけで、すべてがちょうどいい感じの設計になっているのがよかったですね。
馴染む感じで、マツダの言葉になっちゃいますが、まさに人馬一体な感じ。
すべてがちょうどよく、言葉にできないですが、しっくりくる乗りやすい車。
生産終了になったのが惜しいぐらいです。
今マークXに乗っている方は大事に乗ってあげてください。
パワートレインの感想
V6 2.5Lエンジンのサウンド
サウンドについても、V6エンジンの小刻みでリズミカルなサウンドがなかなかいいです。
20km/h程度の低速時のモーターっぽい音?
ウィーンって感じの音は耳障りでしたが、それ以上の速度域では、いい音でした。
あと、普段ターボ車に乗っているので、ナチュラルな走りが逆に新鮮な感じもしました。
本当にアクセルを踏んだ量に対して素直に走ります。
ターボ車のそこから湧き上がるパワー感も好きですが、このい素直な走りもなかなかいいなと感じました。
瞬発力のあるV6 2.5L+6ATの組み合わせ
V6 2.5L+6ATという組み合わせは、今となってはレトロな組み合わせです。
エンジン自体は203馬力と、絶対的なパワーはありませんが、6ATとの組み合わせで瞬発力があります。
停止時にアクセルを全開加速したとき、ガツンと衝撃の来る加速感は、やっぱりいいですね。
北海道の冬道なので、高速域で加速の伸びまでの体感はできませんでしたが、少なくとも2.5Lエンジンで日常域の動力性能は問題ないでしょう。
それ以上のパワーが欲しい場合には、3.5Lという感じでしょう。
なお、V6 3.5L車(318馬力)はハイオク仕様、V6 2.5L車(203馬力)はレギュラー仕様です。
2.5L車はレギュラー仕様なので、コストパフォーマンスは高いですね。
いろんな車を探してみても、V6でレギュラーを使用できる車って、マークXや一部のクラウン(アスリート/ロイヤルサルーン)以外ではアメ車ぐらいではないでしょうか?
ハンドリング
回頭性のいいハンドリングです。
車重を感じないですし、車の姿勢が崩れずスムーズに曲がります。
普通に運転しているだけでシンプルに心地いい走りで、この辺りは前後重量配分54:46が効いているのかもしれません。
全体的にナチュラルな走りなので、冬の北海道の長距離ドライブ(1日100km程度)も疲れません。
1日100km!?となるかもしれませんが、冬の北海道の移動時は、余裕を見てください。
雪道であまりスケジュールを詰めると危険なので、余裕を見てください。
↓エンジンルーム内のサスペンション取り付け部分です。
ブレーキ
ブレーキの効き方に特徴は特にないですが、リニアな制動力が発揮されます。
扱いやすいです。
ブレーキのタッチも心地いです。
車内空間
運転席回り
運転席回りから見ていきましょう。
インパネです。
シンプルで使いやすい内装です。
ちょっとナビの位置が低いかなとは思いますが、エアコン吹き出し口の関係上仕方ないのでしょうか。
フロントシートはサイドサポートもあり、コーナで姿勢が崩れません。
このマークXはシートヒーター付きでした。
当初、シートヒーターはあまり興味はなかったのですが、北海道ぐらいの寒さになると、ありがたみがありました。
※マイナス20度程度の環境で屋外駐車していると、シートの冷え方が半端ないです。
冒頭でも登場したセレクトレバーです。
P-R-N-D-(+S-)となっていて、マニュアルモード搭載です。
マークX 250Gではパドルシフトは非搭載です。
マークX 350Sや250S、G’sではパドルシフトが採用されており、ステアリング裏のレバーを引くことで、ハンドルから手を放さずにマニュアルモードに移行します。
そのほか、SPORT/SNOW/ECO MODEの切り替えボタンがありますが、今回は使用していません。
SNOWモードを使用しなくても、雪道を走れました。
マークXのペダル配置です。
パーキングブレーキは足踏み式です。
センターコンソールは2段構造になっています。
トレーを外すと、CDなどを収納できるでしょう。
ナビはデンソー製。
エアコン操作はスイッチ式です。
後部座席
次に後部座席です。
頭上の高さは圧迫感を感じない程度に十分です。
後部座席にもエアコン吹き出し口があります。
後部座席のセンターアームレストです。
ドリンクホルダー付きです。
トランクルーム
トランクルームも見ていきましょう。
トランクルームの容量は十分なのですが、意外にも開口部が狭いです。
大きな荷物を積むときに、入れ方を考えないと引っ掛かります。
※特にリアガラスの曲線状の張り出しで引っ掛かります。
車のデザイン的に仕方ないのかもしれませんンが、この辺りはもうちょっと工夫がほしいところです。
マークXはトランクスルー機能を備えています。
リアシートは6:4分割で、リアシートを前に倒すと、大きな荷物を積めるようになります。
リアシートをすべて前に倒すとこのような荷物スペースです。
運転席側から見るとこの通り。
ちょっとシートベルトが邪魔になるかもしれませんね。
燃費と走行距離
今回のドライブで、走行距離は397.7km、平均燃費10.3km/Lでした。
10.3km/Lの燃費は普通ぐらいかなと思います。
まとめ
ここまで、マークX 250G Fourの北海道の雪道ドライブについて紹介してきました。
冬の北海道を走るときには、時間に余裕をもってドライブしてください。
特に、
- アクセルを離すだけで止まれるぐらいの感覚
- ハンドルとブレーキの同時操作はしない
- 下り坂ではエンジンブレーキでスピードを抑制
してください。
それに加えて、普通に走れているように見えても、いざブレーキを踏むと滑る場合があります。
特に、影の部分では一見濡れているだけに見えるブラックアイスバーンの危険性が非常に高いですし、普通に走れているからと言って決して安心しないでください。
冬の北海道は危険ですが、逆に何が危険なのかさえ理解していれば、安全に旅行が楽しめます。
北の大地に広がる一面雪の世界は、鉄道旅行では決して味わえない雄大さがありますから、安全運転を心掛け、北海道を楽しんでください。
マークXは全体的にまとまりのいい車で、馴染みのいい、しっくりくる車です。
V6エンジンのきめの細かい官能的なサウンドもあり、走りについては非の打ちどころはないと思います。
ハイブリッドカーが増えてくる中、マークXは貴重な存在だろうなと感じました。
もしマークXを検討している方がいれば十分お勧めできますし、仮に今マークXに乗っている方の場合、大事に長く乗ってあげたらいいのかなと思います。
以上、冬の北海道ドライブ マークX 250G Fourのレビューについて、参考になれば幸いです。