【那覇港~奄美大島(名瀬港)】マリックスライン クイーンコーラル8に乗船した感想【限定1室の特等】

みなさん、こんにちは!

ブリュの公式ブログ.comにお越しいただきまして、ありがとうございます。

今回は、鹿児島から沖縄を結ぶカーフェリー マリックスライン クイーンコーラル8の特等室について紹介します。

マリックスラインは鹿児島と沖縄を25時間で結ぶカーフェリーであり、今回乗船したクイーンコーラル8と、新型のクイーンコーラルプラスの2隻で、2日に1回鹿児島新港、那覇港を出港しています。

那覇港の出港は午前7時と、かなり早いです。

車移動の場合、前日には移動時間30分以内を目安に、確実に那覇港に到着できる場所で待機しておくのがいいと思います。

参考に、沖縄自動車道 中城PA(上り)から30分ほどでした。

周辺には道の駅 いとまん、道の駅 豊崎がありますので、ご都合に応じてチョイスしてください。

車も乗船する場合、那覇港には午前6時前には到着していなければなりません。

また、那覇港での乗船手続きは非常にスピーディであり、鹿児島新港と違い乗船手続き後は待ち時間なしに車で乗船します。

那覇港では荷物整理の時間もありませんから、前日に全て済ませておきましょう。

※鹿児島新港から乗船する場合には2時間半の待ち時間がありました。

参考

鹿児島新港と那覇港はマルエーフェリーとの共同運航路線であり、マリックスラインとマルエーフェリーがそれぞれ2日に1回出港することで、毎日運航となっている区間になります。

マリックスラインとマルエーフェリーは完全に別会社であり、予約電話番号が違います。

時刻表をお確かめの上、乗船希望日に運行するフェリー会社に空席状況をご確認ください。

マルエーフェリー あけぼの とのすれ違いシーン▼

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各種割引について

夜行区間(鹿児島新港~奄美大島)を伴わない乗船はGoToトラベルの対象外

今回の乗船は、那覇港から名瀬港(奄美大島)です。

定刻においては、那覇港を7:00に出港し、名瀬港には同じ日の20:30に入港します。

つまり、夜行となる区間(名瀬港~鹿児島新港)を乗船しないので、宿泊なしの乗船という扱いになります。

そのため、那覇港~本部港(沖縄本島)~与論港(与論島)~和泊港(沖永良部島)~亀徳港(徳之島)~名瀬港(奄美大島)においては、上り下りともにGoToトラベルの対象外です。

Go Toトラベルを適用するには、夜行となる鹿児島新港~名瀬港を含む乗船券が必要になります。

交流割引が適用される

Go Toトラベルが適用されない代わりに、交流割引が適用されます。

交流割引の詳細はこちら

那覇港~名瀬港(奄美大島)の場合、ドライバー以外の同乗者が、2,030円割引になります(ドライバー自身は車とセット価格で定価になります)。

交流割引は3種類あり、

  • 奄美・鹿児島交流割引
  • 奄美群島間割引
  • 奄美・沖縄交流割引

となります。

交流割引はマリックスラインへの直接申し込みにより自動的に適用されます。

予約は電話で受け付けていますので、マリックスラインの公式サイトより、電話番号をご確認ください。

電話で予約後は事前入金不要で、乗船当日に受付窓口にて料金の支払いと乗船券をもらいます。

ややこしいですが、鹿児島から沖縄本島(本部 or 那覇)の全区間乗船以外は、いずれかの交流割引が適用されます。

また、鹿児島新港と奄美群島(奄美大島・徳之島・沖永良部島・与論島)は夜行区間も含みますので、奄美・鹿児島交流割引とGoToトラベルの併用が可能になります。

【要注意】冬場の沖縄周辺のフェリーは船酔いの危険性が

冬の東シナ海が危険

冬場の沖縄周辺の海域、特に東シナ海は波が荒く、相当揺れます。

行き(11月中旬ごろ)はマルエーフェリーの フェリーあけぼの に乗船したのですが、今回は行きと違って非常に揺れました。

特に那覇港~本部港がひどく、表現するなら、

  • 無重力を感じる
  • ふわっと浮き上がりグッと沈む感じ
  • 揺れすぎて歩けない

というレベル。

船内にも船酔いしている方がたくさんいました。

原因としては、どうやら海が荒れていて、乗船タイミングが最悪だったようです。

海天気.jpというサイトで確認したところ、波の高さが5m近くなっていました。

5m近い波はどんな船でも揺れます。

船酔いの危険がある方は、12月の沖縄付近のフェリーの乗船は避けるべきです。

下の画像は海天気.jpに掲載されていた乗船日当日の波の高さです(赤い部分が5m近い波)。

天気の変わり目に注意

沖縄の天気について伺ったところ、12月頃に南風が北風に変わり、沖縄の冬になるようです。

冬だから寒いということはないのですが、雨が続き、すっきりと晴れなくなります。

また、この北風が強風で、沖縄本島においても常時風速10mの風が吹いている状態になります。

この沖縄の冬になった時、東シナ海が暴れだします。

フェリー乗船を考えているなら、11月までに乗船を済ませておきましょう。

また、海天気.jpというサイトや天気予報を確認してください。

波が高ければ確実に揺れますし、天気予報で雨が長く続くようなすっきりしない天気が続く場合、海の荒れに要注意です。

マリックスラインの乗船方法【那覇港編】

鹿児島新港行きのフェリーは、那覇港を朝7:00に出港します。

車の場合には乗船手続きの関係上、午前6時前には那覇新港に到着するようにしてください。

旅客のみの場合には、出港時間の30分前、午前6時30分ごろで大丈夫です。

鹿児島新港と違いスピーディーに手続きが済みます。

また手続き終了後出港までの時間が非常に短いので、荷物を整理する時間がありません。

船内で必要になる荷物は、前日までにまとめておきましょう。

車で那覇新港に行くと誘導の方がいるので、鹿児島行きのフェリーに乗船することを伝え、待機所に車を止めます。

那覇港のターミナルに行くと係の方がいて、案内に従って申込書を書きます。

予約番号を記入する欄があるので、電話予約の際にメモしておきましょう。

見た感じ予約番号が分らなくても大丈夫そうではありましたが・・・

受付でもらうものがこちら。

写真左が乗船券です。

写真右が車に貼り付けるステッカーです。

このステッカーは助手席側に貼り付けておけばOKです。

車両甲板について

車両甲板を紹介します。

マルエーフェリー あけぼの と違い、車両甲板全体が囲まれており、海水がかかりません。

車両甲板の床も錆びていませんので、車を預けるには非常に安心感がありました。

全体でみるとこのような雰囲気です。

乗用車は44台積載できるようです。

見ての通り車両甲板に目立つ錆はありません。

客室入り口がこちらです。

特等室の紹介

では、マリックスライン クイーンコーラル8の特等室について紹介します。

特等は船首にあり、進行方向右側の角部屋です。

特等は1室限定の客室なので、狙ってる方は早めの予約をお勧めします。

参考

マルエーフェリー あけぼの の特等との違いについて簡単に紹介します。

12月5日に乗船しましたが、特等自体の設備面ではマリックスラインの方が快適でした。

アメニティは最低限ですが、必要なものは揃っています。

マリックスラインの特等について難点を挙げるのであれば、特等も含め全客室でエアコンが一括管理されているところです。

マリックスライン
クイーンコーラル8
マルエーフェリー
あけぼの
冷蔵庫 あり なし
エアコン 船内一括管理 任意設定可能
特等内のトイレ ウォシュレット付き ウォシュレットなし
部屋の広さ 広い(あけぼの比)
ソファー あり なし
アメニティ 最低限は揃う 非常に充実している
蛇口の水 塩素臭なし かなり塩素臭い

マルエーフェリー あけぼの の特等については、以下の記事で紹介しているので合わせてご覧ください。

参考:【鹿児島新港から那覇港】マルエーフェリーの特等の紹介

特等室全体の紹介

特等室は101号室です。

早速お部屋の紹介です。

ベッドはこのようになっています。

ビジネスホテル並みの雰囲気で、船内であることを忘れてしまうような感じです。

入り口側を見てみました。

余裕のある空間なので、25時間のフル乗船でもストレスはないでしょう。

このソファーが快適でした。

テーブルは床に固定されています。

マルエーフェリー あけぼの と違って、椅子は床に固定されていません。

デスクです。

テレビ・冷蔵庫・ポットがあります。

マルエーフェリーでは冷蔵庫がありませんでしたので、冷蔵庫必須の場合にはマリックスラインをご利用ください。

ソファーから客室全体を見てみました。

やっぱり広いですね。

ベッド自体はこのサイズ。

固めのベッドなので快適です。

少し角度を変えて入り口側を。

スリッパもあります。

さすがに使い捨てではありませんでした。

ベッドにはエアコンの操作パネルもありますが、意味なしです。

マリックスラインはすべての客室においてエアコンを船内一括管理しています。

デスクに戻りまして、お茶セットを見てみます。

ふたを開けるとお茶と飴が入っていました。

内容は以下の通り。

「あわ玉」4個と「茶っど」が3つです。

なんで3つという微妙な数なのかはよくわかりません。

「4」っていう数字を避けたのでしょうか・・・!?

特等室のバス&トイレの紹介

次にバスとトイレを見ていきます。

クイーンコーラル8は1999年に就航したフェリーで、さすがに細かい部分では老朽化が見えました。

トイレは写真の通りウォシュレット付き。

マルエーフェリーの特等と違って先進的な装備です。

ただですね・・・

水漏れ前提なんですよね。

このフェリーは2021年12月をもって廃止されるフェリー(廃船になるのかどこかに譲渡するのかは不明)なので、もう多少の老朽化は見なかったことにしておきます。

流れにくい場合もあるようですが、今回はよく流れてました。

バスルームはこのような感じ。

普通の広さですね。

水の勢いを見ていきましょう。

手洗いの水は十分な勢い。

マルエーフェリーと違って、水が塩素臭くないのがよかったです。

マルエーフェリーの水は、においも含め、水は手がカサカサになるレベルで塩素が投入されていました。

マリックスラインの水は、普段利用している陸上での水道水にかなり近い水で、塩素は気になりませんでした。

シャワーの勢いはこの通り十分です。

シャワー本体もしっかり手入れされていて綺麗ですし、マルエーフェリーのシャワーのように変な方向に水が飛んでいくこともありません。

老朽化はありますが、しっかりと手入れされている印象を受けました。

この勢いならお湯もしっかりたまります。

排水もスムーズで、清潔感がありました。

特等室のアメニティの紹介

特等室のアメニティを紹介します。

なお、アメニティの充実度に関しては、マルエーフェリーの方がよかったです。

アメニティを並べてみるとこの通り。

内容は、

  • シャンプー
  • コンディショナー
  • ボディソープ
  • 歯ブラシ

です。

タオルの備え付けはあったのですが、マルエーフェリーと違ってボディスポンジがないんですよね。

本当に必要最低限のアメニティという感じでした。

他の客室の紹介

一等

一等については完全個室となり施錠されています。

2名の完全個室となりますが、バス・トイレはありません。

客室の詳細は、マリックスライン公式ページにてご確認ください。

参考:クイーンコーラル8(マリックスライン公式サイト)

二等寝台

二等寝台は、二段ベッドとなる客室です。

8名の相部屋です。

真ん中には救命胴衣が設置してあります。

2段ベッドの上段がこちら。

転落防止のため小学生以下は2段ベッド上段は使用しないで下さいということでした。

全体的にはこのような感じ。

2段ベッド下段も同じです。

二等和室

二等和室は、いわゆる雑魚寝です。

マルエーフェリーの時もそうでしたが、和室というにはかなり厳しいお部屋となっています。

また、そもそも畳を敷いていません。

客室全体はこのような感じです。

靴を脱ぐようになっています。

レストランの紹介

今回はレストランを利用しました。

海上のしけ により、レストラン営業時間は停泊中のみとなりました。

食券は券売機で購入します。

ランチメニューです。

ディナーメニューです。

カツカレーです。

カレーは普通でした。

カツがお菓子っぽい感じがありました。

沖縄そばです。

かなり塩辛く、ほぼ塩ラーメンに近い味でした。

各種船内設備

マリックスライン クイーンコーラル8の各種船内設備を紹介します。

案内所

客室フロアの真ん中に案内所と売店があります。

マルエーフェリーのように明確な営業時間は記載されていませんでしたが、入港時、停泊時、出港後の数十分間以外は閉まっています。

特等や一等の場合、この案内所で乗船券と引き換えにルームキーをもらいます。

売店

売店ではお土産、お菓子、酔い止めの販売があります。

こちらがドリンクやアイスです。

ドリンクについては売店以外でも船内の自動販売機で購入できます。

雑誌も販売されています。

アルコール類の種類も多いですね。

おにぎりです。

買ってみました。

普通のおにぎりでした。

シャワールーム

次にシャワールームの紹介です。

クイーンコーラル8には男女別のシャワールームがあります。

ドライヤーもあります。

こちらがシャワールームの物置です。

シャワールーム自体はカーテンで仕切られています。

完全個室のシャワールームではありません。

自動販売機

船内には自動販売機があります。

ドリンクについては売店よりも自動販売機の方が充実していました。

伊藤園の自動販売機です。

アサヒビールの自動販売機です。

一部の商品は販売を終了しています。

サッポロビールの自動販売機です。

エビスは販売していませんでした。

麒麟は故障中です。

コカ・コーラの自動販売機です。

綾鷹が160円など、陸上と同じ価格なのは良心的です。

ポカリスエットなど。

こちらはお菓子の自動販売機です。

じゃがりこ や トッポ 、その他おつまみが販売されています。

スマホ充電器

有料でスマートフォンの充電ができます。

マリンルーム と イベントホール

客室の下の階に、マリンルームというのがありました。

イベント関係を行うスペースのようです。

マリンルームの内部は見た感じ二等和室と同じなのですが、何か用途が違うのでしょう。

ここにはエアコンがありますね。

ドア内側にはたくさん貼り紙があります。

マリンルームの向かいにはイベントホールがありましたが、施錠されていました。

マリンルーム周辺にも自動販売機があります。

その他にはウォータークーラーもあります。

ドラもあり、最盛期にはクルーズ船的なイベントも行われていたのでしょう。

以前と比べ、相当旅客数が減少している印象を受けました。

まとめ

ここまで、マリックスライン クイーンコーラル8の特等および船内の各種設備について紹介してきました。

特等での比較であれば、エアコンの船内一括管理を除き、マリックスラインの方が快適でした。

また、車両甲板についても、マリックスラインの方が海水がかからないような構造になっていたので安心です。

あとはフェリーの揺れですね・・・

12月の東シナ海が非常に荒れるので、こればかりは仕方ありません。

もしも冬に乗船される場合には、酔い止めの服用や体調管理などを心掛け、波の揺れに耐えれる体勢で乗船してください。

半端なく揺れます。

最後になりますが、鹿児島新港~那覇港では、マリックスライン2隻、マルエーフェリー2隻の、合計4隻のフェリーが就航しています。

どちらの会社のフェリーに乗るのか、また、両方の会社に年式として新旧それぞれのタイプのフェリーがあります。

どのフェリーに乗るのか、フェリー選びも含めて旅行の日程を考えるのも楽しですよ。

参考

マリックスライン

  • 新型:クイーンコーラル プラス(2008年~)
  • 旧型:クイーンコーラル8(1994年~)

マルエーフェリー

  • 新型:フェリー 波之上(2012年~)
  • 旧型:フェリー あけぼの(2008年~)

以上、マリックスライン クイーンコーラル8について、参考になれば幸いです。

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