レヴォーグ1.6GT-S EyeSightに試乗しました!
レガシィ後継車種のリアルスポーツツアラー レヴォーグ。
どのあたりが進化したのか、
現レガシィDIT乗りが豊富な写真で紹介します!
目次
レヴォーグ 1.6GT-S EyeSightのスペック
まずは、レヴォーグ 1.6GT-S EyeSightのスペックを紹介します。
エンジン:水平対向4気筒DOHC 1.6L 直噴ターボ”DIT”
最高出力:170PS/4800-5600rpm
最大トルク:250Nm/1800-4800rpm
トランスミッション:リニアトロニック
ボディサイズ
全長:4690mm
全幅:1780mm
全高:1490mm
5代目レガシィより全長が100mm短くなっています。
レヴォーグ 1.6GT-S EyeSightの加速力
まずは、レヴォーグ 1.6GT-S EyeSightの加速力です。
試乗したのが一般道だけなのですが、2.0L “DIT”のレガシィと比べて、動き出してしまえば動力性能に大きな差は感じませんでした。
ただ、1.6Lエンジンでパワーを稼ぐためなのか、レガシィDITにはない不自然な挙動がありました。
アクセルを踏んだ時、力を貯めるというか、パワーが出るのがワンテンポ遅い感じがありました。
それと、排気量が小さい分、発進時などはエンジンが過敏に回る印象がありました。
そもそもレヴォーグのボディサイズは2.5L車クラスのボディサイズとなるので、やはり1.6Lエンジンでは小さすぎるのかもしれません。
※馬力の似ているレガシィB4 Limited(水平対向4気筒 2.5L NA 175PS)だと、全く不自然ことはありませんでした。
また、アクセルを踏み込むと、頭打ちになるのが速かったです。
加速の伸びはありません。
残念な点が、ターボラグがあるのですが、ターボが効いてからターボラグの遅れを取り戻すほどの加速が発揮されない点です。
結局のところ最高出力の175PSという2.5Lクラスまでの加速しかないわけですから、もうすこしターボラグを消して、自然吸気に近い乗り味になればいいのになと思います。
やはりターボラグはドッカンターボの証であって、2.0Lモデルのように本領発揮した際の爆発的な出力が必要です。
175PSでは、逆にもたつきになるので、レヴォーグ1.6Lモデルのターボラグ、乗り味というには不適切な感覚がありました。
運転席周りの装備
パドルシフトが装備されますが、レスポンスがかなり良くなっています。
シフト操作をすると、スパスパとリズムよく変速されています。
シフトレバーです。
カバーが掛かっていて、MTを意識させるスポーツ感のあふれる装備になっています。
コンソールです。
スライド式のふたを開けると、電源があります。
スピードメータです。
情報量が多いのに視認性がよく、すっきりとしたデザインになっています。
Rギアに入れるとサイドビューモニターが作動し、マルチファンクションディスプレイに左サイドが表示されます。
マルチファンクションディスプレイは、ディスプレイの下にあるスイッチで、表示内容の切り替えができます。
下の写真はエコドライブに関する内容にした場合です。
一例としては、過給圧が分かります。
AWDの動作状態がわかる表示もあり、予防安全につながります。
時計も表示されるほか、ナビと連動して交差点の案内も表示されます。
ハンドリング
次に、レヴォーグ1.6GT-S EyeSightのハンドリングについて書いていきます。
ハンドルに関しては、少し軽めになっています。
スバルはレヴォーグ以降のモデルでハンドルを歴代よりも軽めに設定してきています。
それでも他社よりは重めなのですが、歴代スバル車に乗っている方にとってはふわふわに感じるかもしれません。
ここは試乗をして、好みに合うか確認してください。
試乗当時のモデルで見れば、スバル車全般について、ハンドリング全般の印象を付け加えると、大きく分けてフワフワなハンドルとどっしりしたハンドルに分かれていると思います。
どっしりした重みのあるハンドルは、
- レガシィB4/アウトバック
- フォレスター
軽めのハンドルは、
- レヴォーグ
- クロスオーバー7
です。
ただし、フォレスターやレガシィシリーズについても、モデルチェンジの際にセッティングが変わる可能性もあるので、必ず試乗して確かめてください。
また、同じレヴォーグでも、2.0GT STI Sportは若干重めでした。
それと、レヴォーグのハンドルはすべすべで滑りやすいです。
手になじむ感じはありません。
ディーラーが言うには高品質な革を使っているらしいのですが、あまりにつるつる過ぎると思います。
ブレーキ
レヴォーグのブレーキは、全く問題なくリニアによく効きます。
レガシィB4 Limitedや、フォレスターXTよりも効き具合はいいです。
B4と同じで、止まる寸前に「コー」という高音が聞こえます。
別で試乗したフォレスターでも聞こえました。
最近のスバルはブレーキパッドを変更しているのでしょうか。
乗り心地
ビルシュタインはかなり硬めです。
試乗したレヴォーグは走行距離2000km程度の試乗車でした。
愛車のレガシィDITも、初めの5000km程度はカチカチだったので、ビルシュタインの慣らしが終わるころにはレガシィと同じぐらいになると予想できます。
本来のビルシュタインは、硬いのに角がないような乗り心地です。
あとは天井が低さが気になりました。
ルームミラーが左折時に視界を邪魔します。
シート形状など
パワーシ―トの下方向の可動域が、レガシィDITより大きい感じです。
車内はレガシィDITよりタイト感があります。
後部座席のシート形状はレガシィDITよりも凝った作りになっています。
後部座席の足元空間です。
コンソールの後ろにはコンセントが装備されます。
これ結構便利なんですよね~
カーゴルームは十分広いです。
後部座席を前に倒せばさらに広大なフラットな空間ができます。
エクステリアデザイン
フロントビューです。
角ばった直線的なデザインになっています。
新世代スバルの象徴、「コの字」型ライトが装備されます。
この「コの字」型ライトは光るので、夜でもスバル車であることが判別できます。
この「コの字」に光るのはいいですね。
ちょっと斜めから見ると引き締まった顔つきになっています。
サイドビューです。
天井のリアにかけての流れるラインがスバルのワゴンデザインの特徴です。
リアビューです。
テールのデザインは新世代スバルの象徴となる「コの字」型デザインになっています。
1.6GTでもデュアルマフラーが装備されます。
ホイール以外は、2.0Lモデルと外観上の差がありません。
メッキドアミラーが装備されます。
STIスポーツパーツが装着されていました。
空力効果を高めるほか、視覚的な低重心感を与えます。
こちらがフロント。
こちらがリアです。
まとめ
ここまで、レヴォーグ 1.6GT-S EyeSightに試乗した際の感想について書いてきました。
レヴォーグの評価において、一番重要な部分は、1.6L直噴ターボ”DIT”の独特のエンジンフィールが気になるかが一番大きな焦点だと言えます。
もしも気になるのでしたら、2.0L”DIT”モデルを選んだほうがいいでしょう(ハイオク仕様になりますが)。
あるいは、2.0L”DIT”モデルの過剰パワーが不要なら、レガシィB4のFB25エンジンを搭載した自然吸気エンジンの方が、リニアで扱いやすく、エンジン回転数の上昇とともに加速していく感覚が爽快でした。
また、別の選択肢としては、ターボの加速感を味わいたいなら、レヴォーグ1.6GT-SよりもフォレスターXTの方が、馬力もエンジンサウンドも良かったです。
※ただしフォレスターXTはハイオク仕様。
レヴォーグ1.6GT-Sのメリットは、2.5Lのエンジンを1.6Lで置き換えたダウンサイジングターボにあると言えます。
例えば、満タン給油すれば1000km走行可能であるなど、走りに対しての燃費が非常にいいです。
その他、ビルシュタイン製ダンパーはスポーツ走行を可能にし、低燃費ながら優れた加速性能と低重心が光るハンドリングが魅力だと言えます。
以上、レヴォーグ 1.6GT-S EyeSightについて、参考になれば幸いです。