新型カマロ2016が出る前に!
2014年カマロの試乗についてまとめます!
マスタングに試乗した後だったので、両車の違いがよく分かりました。
目次
カマロ LT-RSのスペック
エンジン:V6 3.6L DOHC
最高出力:324PS/6800rpm
最大トルク:377Nm/4800rpm
使用燃料:レギュラー
車体寸法:4840mm×1915mm×1380mm
加速力
街乗りでの感想です。
かなりの高回転型エンジンのため、低速域でのアクセルレスポンスの悪さが目立ちます。
アクセルを踏んでもエンジンが空回りするような、滑るような、スカるような感覚。
ライバルのマスタングも乗りましたが、マスタングにはダイレクト感がありました。
高回転まで回すと324PS/377Nmと十分なスペックを発揮できますが、街乗りだと加速はイマイチです。
これは高回転型エンジンの宿命といえます。
混んでる道だったので、あまり踏めなかったけど、スキを狙って踏み込んでみた。
すると、アクセル踏んだ瞬間エンジンが空回りして加速しない。
ぶぉぉぉ~んって一呼吸の空回り音の後にタイヤに駆動力が掛かって、ドン!と音がして加速する。
エンジン音は結構大きいです。
ちょっと甲高い音でした。
アイドリング時からウンウンウン・・・とうなるような音があります。
走り出すと、エンジン回転数と一緒に音も大きくなる。と言う感じ。
ハンドリング
カマロ、マスタング共通なのは、ドッシリと腰を据えた走りが楽しめること。
ハンドル切ったら大柄な感覚が分かります。
車重を感じる挙動と言うのでしょうか?
マスタングは、ドッシリとしてるのに、巨体が俊敏に曲がります。
かといってクイックすぎないという絶妙なセッティングです。
カマロの場合は、大柄で優雅な感覚です。
ハンドルを切ると、重い車体がゆっくりと強引に曲げられていく感じです。
アメリカンなハンドリングが楽しめるのは、カマロの魅力でしょう。
ブレーキ
ブレーキが非常に甘い。
滑走する感じがあり、少々不安な感じでした。
タイヤサイズが20インチってのも原因かもしれません。
車内空間など
マスタングより広い。
新型マスタングと外寸は同じでも、マスタングはフェンダーの張り出しで寸法が大きくなっています。
カマロはフェンダーはあまり張り出しておらず、室内空間に生きています。
トランクの入り口は、車両剛性を上げるために狭くなっています。
容量は十分あるようです。
※店舗情報が含まれているため、一部画像を加工しています。
室内の広さを選ぶならカマロですね。
メーター類
↓視認性はいいです。
↓水温系など。運転中には見えない位置にあります。
運転のしやすさ
意外とカマロは運転しやすいです。
カマロはフェンダーの張り出しが少なく、車内空間の感覚がそのまま車両感覚に直結するので、横幅の車両の両端が把握しやすいです。
だから1915mmという巨大な寸法でも、思ったよりも余裕な感じで運転できます。
交差点左折時も、クーペはサイドウインドウが大きいので、歩行者の把握も容易です。
ただし、左ハンドル車の共通事項として、左折時の進行方向がピラーが邪魔で見えにくいというのはありました。
右折のシーンが無かったから、そこはよくわかりません。
気になる点としては、右斜め後ろの死角はかなり大きいですが、サイドミラーがかなり大きいため、慎重に走ればミラーだけで十分確認できます。
後方視界はかなり悪いです。
後方視界が悪すぎて、後続にクルマが来ても気配を感じません。
↓リアの視界。
↓右斜め後ろの死角。
まとめ
走行性能重視のクーペというよりも、まさにアメリカンなカマロです。
ハンドルはドッシリしていて、豪快な乗り心地。
加速性能に関しては、サウンドがその気にさせてくれます。
ブレーキが若干甘いのが気になりますが、慣れれば特に問題はないレベルで、マスタングにはない「大柄な乗り味」が楽しめました。
カマロもマスタングもかなり個性的な乗り味でしたので、購入検討の際は必ず両車とも試乗することをお勧めします。
まもなく日本にも導入される新型カマロは、直4 2.0Lターボの搭載や、キャデラックATSのシャーシを使うなど、大幅な改良が施されています。
試乗した2014年型カマロよりも、性能面で優れることは間違いないでしょう。