みなさん、こんにちは!
ブリュの公式ブログ.comにお越しいただきまして、ありがとうございます。
今回は、車検時に代車で借りたスバル XV 1.6Lモデルの試乗レビューです。
高速道路をメインに、ワインディングも混ぜながら、285.7kmを走行してきました。
総合的には、
- 1.6Lは高速道路で力不足
- エアコンの効きが悪い
ということで、可能であれば2.0Lモデル、あるいはe-BOXERモデルをお勧めします。
XVはインプレッサベースのSUVで、ボディサイズが同じですが、タイヤなどの回転体が大型になっています。
また、2500rpm-3500rpmのトルクがスカスカで、実用面の加速性能もボチボチという感じ。
こうしたことから、総合的に1.6Lエンジンでは力不足になっており、特に高速道路の追い越しの厳しさが顕著に出ました。
目次
スバル XV 1.6L 加速・燃費の概要
加速性能
水平対向4気筒 1.6L(FB16)
- 最高出力:85kW(115PS)/6200rpm
- 最大トルク:148Nm(15.1kgf・m)/3600rpm
スバルの乗用車の中で最も小さい排気量の1.6Lエンジンです。
数値上では、3600rpmで148Nmというトルクを発揮するのですが、実際に乗ってみると、XVは低速トルクがスカスカでした。
特に2500rpm~3500rpmの、
- 高速の合流
- 追い越し加速
- 上り坂での踏み込み
など、日常的に多用する回転数の加速が全くないのが厳しいです。
また、上り坂でアクセルを徐々に踏み増ししても、2500rpm~3500rpmでの回転数変化に対し、加速力に変化がないのも意外でした。
総合的に乗りにくいエンジンで、根本的に力不足に思います。
後日、インプレッサe-BOXERモデルに試乗するとエンジン単体でのガツンとした加速もあったので、XVを検討している方は、1.6Lモデルは避けた方がいいように思います。
燃費
高速道路を走って12.2km/Lでした。
参考に、レガシィ(2.0Lターボ)の燃費が平均で9.8km/L程度ですから、燃費はいいようです。
しかし、高速道路ではレガシィでも12km/L程度は走るので、高速道路を多用する方にとっては、2.0Lモデルと燃費の差はあまり開かないかもしれません。
使用燃料はレギュラーガソリン。
ドライブレビュー
ハンドリングと乗り心地
高速道路、ワインディングを含めて、ハンドルを切った分だけスムーズに曲がるスバルの美点はあります。
高速道路においても、SUVとしての腰高感はあるものの、特に姿勢も崩さずに曲がっていけます。
ワインディングにおいては、荒れた路面になっても、振動がばね下ですべて吸収されていました。
特にSUVですから、タイヤのゴムの厚みもあるためクッション性が高いのだと思いますが、この辺りもなかなか良かったです。
ただ、以前にレガシィB4の試乗で感じた、本当に車内が電子制御で隔離された、包まれるような快適な乗り心地まではなかったので、この辺りが上位モデルとの味付けの差なのかもしれません。
※レガシィB4にはスタブレックスライドが搭載されていたので、そのあたりでラグジュアリー志向にセッティングされているのだと思います。
まだ乗ったことはないですが、たぶん新型のレヴォーグや、次期型のアウトバックあたりが、そういう立ち位置を継承するのだと思います。
ブレーキ
ブレーキになれるのに時間がかかりました。
気になったのは、浅い位置でカックンブレーキになること。
リニアな感じというよりは、浅い位置で十分効く感じになっているので、本当に少し踏むだけで十分効きます。
恐らくそういうセッティングにしているだけと思うのですが、慣れるまで時間がかかりました。
XV 1.6Lモデルについて、走りに関しては加速性能以外には特に問題なしです。
エクステリア
次にエクステリアを見ていきます。
正面からの写真です。
ベーシックグレードの1.6Lモデルということもあり、シンプルなデザインです。
上位モデルのe-BOVERモデルでは、メッキのアクセントが入ったり、スバルやハイブリッドをイメージするブルーのラインが入ったりしています。
リアです。
SUVらしく、大型バンパーが採用され、リフレクターも大型のものが採用されています。
大型のマフラーを見せるなどの派手なデザインはなく、全体的にまとまったデザインです。
テールライトはスバル共通の「コの字」型のライトになっています。
サイドビューです。
樹脂製のオーバーフェンダーが、SUVらしい足回りの力強さを演出しています。
コンパクトボディのXVですが、フロントからリアにかけて、一連の流れがあるデザインであり、グッと締まったデザインになっています。
マフラーはバンパー内側に隠れています。
マフラーのタイコ自体も横置きされています。
インテリア
インテリアを紹介します。
スバルらしい、機能性の高いインテリアです。
フロントのパネルデザインです。
マルチファンクションディスプレイもあり、車の情報を伝える手段が多く、車のグレードに関係なく、標準装備しているのはスバルらしさですね。
そのほか、ナビの位置が低いのが気になりますが、それ以外は特に問題ないでしょう。
セレクトレバーはストレートタイプです。
電動パーキングブレーキが採用されています。
あとはカップホルダーがあるなど、機能性を重視したシンプルなデザインです。
運転席足元も、フットレストがあり、長時間のドライブでも疲れにくいです。
細かいところでドライバーの負担軽減策は、惜しみなく全車標準装備を実施しているのがスバルの特徴。
全モデルでフットレスト標準装備です。
ドアロックはオートロック機能時です。
リクライニングは手動でした。
ランバーサポートがないので、背もたれのフィット具合を調整できません。
仮に電動パワーシートにしても、XVの全モデルでランバーサポートなしの8ウェイパワーシートとなっています。
運転席だけでも、10ウェイパワーシートが欲しいなとは思います。
次にリアシートを見ていきます。
まずはスバルの特徴である、90度開くリアのドア。
他メーカーの車は、普通は90度も開きません。
リアの乗降性、荷物の積み込みやすさといった機能性を考えたデザインで、“スバル車のリアは90度近くまで開く”と覚えておいてください。
私のドライビングポジションで合わせた時の後部座席の空間が下の写真です。
広くはないですが、狭くもない感じ、ボディサイズに対して妥当な空間かなと思います。
リアシートは普通のシートです。
カーゴルームです。
このままでもかなりの荷物が詰めそうです。
リアシートを前に倒すと、さらに大きな荷物も積めます。
しかし、段差がある空間になるので、車中泊などをお考えの場合には、少し工夫が必要になります。
まとめ
ここまで、スバル XV 1.6Lについて紹介してきました。
スバル XV自体はいい車です。
インプレッサベースであり、インプレッサの使いやすさをそのままに、エクステリアをスタイリッシュなSUVにした、ユーザーの選択肢を増やすような車です。
しかし、1.6Lモデルだけはお勧めできません。
高速道路、追い越し、上り坂で明らかな力不足があり、乗りにくいだけです。
2500rpm-3500rpmの常用域での加速力がほぼないのも、その結果エアコンも冷えが悪いのも、そもそもがエンジンの力不足から来ます。
特に、日本の高速道路の車の流れについていけない加速力は、私個人としては許容できないです。
以上、スバル XV 1.6Lモデルについて、参考になれば幸いです。