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今回は、鹿児島-沖縄間のカーフェリーであるマリックスラインとマルエーフェリーの各種割引について紹介します。
元々は、各フェリー乗船体験記の中で紹介していたことなのですが、割引制度があまりにも複雑なため、この記事で一覧形式で再度紹介することにしました。
目次
マリックスライン/マルエーフェリーの価格は基本的に同じ
鹿児島-沖縄航路は、
- 鹿児島新港(鹿児島市)
- 名瀬港(奄美大島)
- 亀徳港(徳之島)
- 和泊港(沖永良部島)
- 本部港(沖縄本島)
- 那覇港(沖縄本島)
を結んでいます。
この路線は、マリックスラインとマルエーフェリーの共同運航路線であり、運賃や車両の航送料金は全く同じです。
客室等級は上から順に、
- 特等
- 1等
- 2等寝台
- 2等和室
が基本であり、フェリーによっては2等洋室や2等寝台Bなど、中間グレードの客室が存在します。
例えば、2020年12月ごろの乗船料金を調べました。
区間は鹿児島新港~那覇港です。
乗船料金は3か月に一回変更されるので、最新の情報はフェリー会社公式ページで確認してください。
フェリー会社 | マリックスライン | マルエーフェリー | ||
船名 | クイーンコーラルプラス | クイーンコーラル8 | フェリー 波之上 | フェリー あけぼの |
出港日 | 2020年12月23日 | 2020年12月21日 | 2020年12月22日 | 2020年12月24日 |
特等 (個室 3名1室) ※2名利用可能 |
37,200円 | — | — | — |
特等 (個室 2名1室) |
— | 37,200円 | 37,200円 | 37,200円 |
1等(個室) | 29,760円 | 29,760円 | 29,760円 | — |
1等(相部屋) | — | — | — | 29,670円 |
2等寝台 (8名1室) |
21,160円 | 21,160円 | — | — |
2等洋室 (60名1室) |
15,920円 | — | — | — |
2等寝台A (カプセルタイプ) |
— | — | 21,160円 | — |
2等寝台B (8名1室) |
— | — | 16,960円 | 16,960円 |
2等和室 | 14,880円 | 14,880円 | 14,880円 | 14,880円 |
車両航送料金 (4~5m) |
88,500円 | 88,500円 | 88,500円 | 88,500円 |
特等・2等和室は同じ価格
マリックスライン・マルエーフェリーともに、特等と2等和室は同じ価格です。
ただし、特等室については1名利用の場合のみ、両社とも追加で貸し切り料金が発生します。
価格は全く同じですから、特に特等利用の場合は好きなフェリーをチョイスしてください。
クイーンコーラルプラスの特等室は、3名1室の客室ですが、2名利用の場合でも貸し切り料金は発生しません。
3名部屋として設計された広い客室ですから、特等利用の場合は一番お得になります。
※1名利用の場合にのみ別途貸し切り料金が発生します。
1等室は”相部屋対応”で異なる
マルエーフェリー あけぼの のみは、定員に満たない場合相部屋となります。
一方、あけぼの以外の3隻、つまり、
- クイーンコーラルプラス
- クイーンコーラル8
- フェリー波之上
は、完全個室となりますが、定員に満たない利用の場合、別途貸し切り料金が発生します。
鹿児島航路のフェリー乗船時間が長いうえ、時期によっては波が高く揺れるので、可能な限り1等以上の完全個室を選択されることをお勧めします。
また、客室にバス・トイレがあるのは特等のみですので、その辺りも考慮して客室等級を選択してください。
2等寝台の料金体系はややこしい
ここで2等料金のみややこしい部分があります。
同じ21,160円の場合、
- マリックスライン:2等寝台(8名1室)
- マルエーフェリー:2等寝台A(カプセルタイプ)
となるので、同じ料金ならマルエーフェリーの方が環境がいいです。
一方、最低限自分のベッドは確保したい場合、
- マリックスライン:2等洋室(15,920円)
- マルエーフェリー:2等寝台B(16,960円)
となり、マリックスラインの方が安く利用できます。
ただし、2等寝台Aはフェリー波之上のみ、2等洋室はクイーンコーラルプラスのみの設定です。
交流割引制度
交流割引は3種類あり、
- 奄美・鹿児島交流割引
- 奄美群島間割引
- 奄美・沖縄交流割引
となります。
適用は以下の表のとおりです。
乗船区間 | 鹿児島新港 | 奄美大島 | 徳之島 | 沖永良部島 | 与論島 | 沖縄本島 |
鹿児島新港 | — | |||||
奄美大島 | 奄美・鹿児島 | — | ||||
徳之島 | 奄美・鹿児島 | 奄美群島間 | — | |||
沖永良部島 | 奄美・鹿児島 | 奄美群島間 | 奄美群島間 | — | ||
与論島 | 奄美・鹿児島 | 奄美群島間 | 奄美群島間 | 奄美群島間 | — | |
沖縄本島 | 適用無し | 奄美・沖縄 | 奄美・沖縄 | 奄美・沖縄 | 奄美・沖縄 | — |
ややこしいですが、鹿児島新港と沖縄本島(本部港・那覇港)の全区間乗船以外は、何かしらの交流割引が適用されます。
交流割引は、フェリー会社に直接申し込むと自動的に適用されるので、旅行代理店を経由する必要はありません。
また、鹿児島新港~奄美群島の区間は、交流割引とGo Toトラベル(後述)の併用が可能です。
Go Toトラベルキャンペーンの適用について
鹿児島新港から奄美大島の区間を含む乗船は、夜行区間を含んでいるのでGo Toトラベルが適用できます。
Go Toトラベルは、フェリー会社直接の申し込みでは適用されません。
旅行代理店にて乗船券を手配する必要があります。
なお、鹿児島~奄美大島を含まない乗船では、Go Toトラベルの適用はありません。
実際の割引制度の適用例
実際に適用すると以下のような表になります。
適用は以下の表のとおりです。
乗船区間 | 鹿児島新港 | 奄美大島 | 徳之島 | 沖永良部島 | 与論島 | 沖縄本島 |
鹿児島新港 | — | |||||
奄美大島 | Go To+交流 併用 | — | ||||
徳之島 | Go To+交流 併用 | 交流のみ | — | |||
沖永良部島 | Go To+交流 併用 | 交流のみ | 交流のみ | — | ||
与論島 | Go To+交流 併用 | 交流のみ | 交流のみ | 交流のみ | — | |
沖縄本島 | Go Toのみ | 交流のみ | 交流のみ | 交流のみ | 交流のみ | — |
最安の予約方法としては、
- 交流割引のみの区間:フェリー会社への直接申し込みが最安
- Go To適用の区間:旅行代理店での申し込みが最安
となります。
利用した旅行会社について
フェリー乗船券のみを手配できる旅行会社は非常に少ないです。
以下、今回利用した旅行会社について紹介しておきます。
近畿日本ツーリスト
沖縄本島も含めた全国展開の旅行会社では、近畿日本ツーリストが最適です。
大手の旅行会社数社に電話をしたのですが、フェリー乗船券の手配に関して、
- JTB:フェリーとホテル宿泊とセットで可能
- HIS:フェリー単体での取り扱いなし
- 近畿日本ツーリスト:フェリーのみの手配可能
- 日本旅行:フェリーのみの手配可能(ただし条件があるようです。詳細不明。)
となりました。
▼近畿日本ツーリスト九州 熊本支店でお世話になりました!▼
近畿日本ツーリストの乗船券手配手数料は、1人当たり1,100円です。
車1台、2名の場合、手数料は1,100×2=2200円となります。
車の乗船券は手数料は発生しません。
近畿日本ツーリストは離島を除く日本各地に店舗があるほか、沖縄本島においても、那覇市内(ゆいレール 県庁前駅)に店舗があります。
奄美ツーリストサービス(里見海運)
奄美大島においては、大手の旅行代理店がありません。
地元の旅行代理店に伺うことになるのですが、奄美ツーリストサービス(里見海運)を利用しました。
ポイントは、
- 親切(電話での予約可 & 入金は乗船当日でOK)
- 入金までは変更 & キャンセル料が無料(実質的に当日入金時までキャンセル対応可)
- 説明内容が正確だったこと
- 名瀬港から一番近い旅行代理店(徒歩2分 210m)
の4点です!
乗船券の手配手数料は、1人当たり500円で、近畿日本ツーリストよりも低価格です。
例えば、車1台+2人なら、1000円が手数料(車の分は発生しない)となります。
まとめ
ここまで、マリックスライン・マルエーフェリーの各種割引制度について紹介してきました。
鹿児島-沖縄のカーフェリーは、料金計算が非常にややこしいです。
このややこしい計算方法のせいか、複数の旅行会社に電話をしていると情報が錯綜とします。
上記計算方法が基本ですから、ある程度はご自身で計算してからの方が、旅行会社としっかり話せるでしょう。
店頭に行ったにもかかわらず、料金内訳の提示を拒む旅行会社もありましたのでご注意ください。
また、Go Toトラベルと交流割引を併用する場合、どちらを先に適用するかでも、最終的な割引額が異なってきます。
※Go Toトラベルを先に適用するほうが割引率が高くなります。
実際に沖縄・奄美大島を旅行した私の経験上ですが、旅行会社は、
が安心です。
以上、マリックスライン/マルエーフェリーの各種割引制度について、参考になれば幸いです。
今回乗船したフェリーです。
特等室を利用する場合には、クイーンコーラルプラスが最も快適でした。