2019年度で東海道新幹線から引退する700系に乗ってきました。
カモノハシと呼ばれている特徴的なデザインは、0系、100系、300系、500系新幹線と比較したときの大きな特徴となっています。
ちょうど東京から大阪に行く用事があり、どうせ乗るなら700系新幹線だよね?ってことで、運用を調べて乗りました。
引退までまだ時間があるからか、車内を見ても鉄道ファンはいませんでした。
引退までに700系新幹線に乗りたい方は、ラストラン間際ではなく、今のうちに乗っておくことをお勧めします!
目次
鉄道も旅のピースです!
今回はあえて700系新幹線に乗りましたが、一般的に、装備面などでN700Aのほうが好まれるようです。
ただ、もう今後は乗れなくなる700系新幹線であれば、乗る機会があれば狙って乗ってみるのもおもしろいですよ!
鉄道の乗車を単なる移動手段ではなく、鉄道に乗ることが旅の思い出のピースだと感じるようになれば、車種へのこだわりも強くなり、移動時間さえも楽しむことができるようになりますよ!
最新鋭の新幹線として特徴的なデザインを持って華々しく登場した700系新幹線も今や旧式新幹線です。
東海道新幹線に関しては、来年以降のすべてにおいて新世代のN700Aへバトンタッチします。
表現は難しいですが、東海道新幹線から引退間際の700系新幹線を見ると、何か感じるものがあるのは、私だけ、また鉄道ファンに限ったことでは無いはずです。
700系新幹線の加速動画
新大阪で折り返し車庫に入る回送電車の時に撮影できました!
※動作は作成中です。
近似中にアップします。
切符購入時点での700系の見分け方。
乗る前に700系なのか、N700系なのかを見分けたい場合、みどりの券売機を使うときに限ってほぼ確実に見分けることができます。
700系新幹線の一番の特徴は、喫煙席があることです。
普通車指定席の15号車と16号車、グリーン車の10号車では、喫煙席となっています。
したがって、喫煙席を選択できる電車であれば、700系新幹線と言うことになります。
下の写真の場合、のぞみ329号のみが700系新幹線で、他はすべてN700Aになります。
なお、車両故障などの影響で、代走する可能性もあります。
その場合にはN700A新幹線が当てられる可能性が高いですが、あきらめましょう。
みどりの券売機で空席照会をしていると、ほとんどの電車が全車両禁煙で、喫煙ルームを備える車両になっています。
全席禁煙の電車はN700Aです。
なお、車内の装備面では、N700系のほうが優れています。
単純に東京大阪間を快適に移動したいだけであれば、N700Aを選んだほうがいいでしょう。
また、N700Aにも2種類あり、新造されたN700Aと、普通のN700系新幹線をN700Aに改造した車両があります。
新造されたN700Aは、車体側面のAのロゴが大きいです。
改造されたN700Aは、N700の下に小さくAと書かれています。
シートの素材が新造されたN700Aのほうがいいらしいですが、JR東海では、N700Aについては区別をしていません。
したがって、N700Aを選択した場合には、新造のN700Aか、改造のN700Aかは当日のお楽しみになります。
新造のN700Aになったらラッキーと言うことです。
長々書きましたが、結局は700系新幹線で運転される臨時のぞみ329号 新大阪行で、普通車指定席の5号車3E席をゲットしました。
E席は富士山の見える席です。
700系新幹線は、のぞみは定期運用からは引退
引退前に700系新幹線に乗りたい!と言う方には残念なお知らせなのですが、現在の通常ダイヤでのぞみに関してはすべてN700Aになっています。
700系新幹線ののぞみ号についてはすべて消滅したわけではないですが、繁忙期に増発される臨時のぞみでのみ700系車両が使われることがあるようです。
700系新幹線の臨時のぞみは、毎日運航されるわけでは無いので注意してください。
今回は、2019年4月13日(土)の、東京発新大阪行、臨時のぞみ329号に乗車しました。
事前の調査通り、700系新幹線が登場しました!
700系新幹線の外観
デビュー当時はダサいと感じた700系新幹線ですが、すっかり慣れましたね。
変な形のクチバシも、N700系新幹線に受け継がれています。
今となって改めて700系新幹線を見ると、最新型の綺麗なN700系に対して、経年を感じる、一世代前の雰囲気が漂っています。
こちらの写真は新大阪駅で回送される時の正面です。
ヘッドライトもハロゲンと言う具合で、ライトも曇っています。
こちらは東京駅で撮影した写真です。
尾灯の視認性は、N700系のほうがくっきりしていて見やすいです。
行先表示は粒の大きい電光掲示板です。
700系新幹線のロゴも、デビュー当時は最新型の象徴だったのに、今やN700系との時代の差を感じてしまうところにも哀憐を感じます。
指定席の表示です。
指定席の表示とは関係ないのですが、ボディの白色部分が、N700系よりも白色が少し黄色っぽいんですね。
700系新幹線の車内
700系新幹線の普通車指定席の車内はこんな感じです。
普通車指定席なので普通のシートです。
こちらが今回予約した5号車3Eの席です。
E席は富士山が見えるのでお勧めです。
リクライニングはこんな感じです。
まぁ、どれだけ倒せても後ろの人のことを考えて最大限に倒すことはできないのですが、最後尾の席を取れた際の参考になりますよね!
700系とN700系を比較して感じるのは、シートの座り心地です。
細かい違いはN700系のほうが、なんとなく座り心地がいい感じです。
逆に、個人的には足元空間は700系新幹線のほうがN700系より広い気がしてます。
東京から新大阪の約2時間半乗車しても、足の置き場に困らないのは、700系新幹線のいい点だと思います。
総合的にですが、シートにこだわった結果足元が狭くなったN700系と、シートはシンプルだけど足元は結構広い700系新幹線と言った感じです。
みなさんはどちらが好みですか?
700系新幹線の特徴としては、窓のゆがみがあります。
写真のように、窓枠の部分で窓ガラスが湾曲していて、視界が曲がっています。
N700系ではこのようなことはなかったと思うので、これは製造技術の差でしょう。
N700系新幹線の新しさを感じる部分です。
東京駅を発車するなり、いい日旅立ち、西へのチャイムで車内放送が始まりました。
もうわかる通り、JR西日本の車両です。
東京から新大阪の、JR東海管内のみで運転されるのに、JR西日本の車両が使われるという、バイト運用の代表例です。
号車表示の上にはJR西日本の文字がありました。
ドアの上には、博多総合車両所のシールもあります。
トイレは、男性用が一つと、男女兼用の様式と和式が1個ずつあります。
男性用です。
男女兼用の洋式です。
男女兼用の和式です。
洗面所もあります。
なお、700系新幹線の洋式トイレにウォッシュレットは装備されていません。
N700系にはウォッシュレットが装備されているので、ここも古さを感じる部分です。
デッキには公衆電話があります。
公衆電話の上には、「この列車はのぞみ329号です。」という表示があります。
700系新幹線の乗り心地についてなのですが、N700系よりも自然な感じなのが酔いにくいです。
N700Aの場合には、カーブなどで楔が引っ掛かったようなカクカクした揺れが連続するときがあります。
それに対し、700系の場合には自然にカーブを抜けていくので、乗り物酔いしやすい方でもN700Aほど心配ないかとは思います。
N700Aのほうがカーブを高速に抜けれるので、その関係上カクカクした揺れがあるのでしょうが、あくまでも自然な乗り心地なのは700系と言えるでしょう。
700系とN700系の性能差
さて、700系新幹線とN700Aについては、相当性能差があるようです。
Yahoo!の路線情報を見て驚いたのですが、ちょっと比べてみましょう。
N700Aで運行するのぞみ
700系で運行するのぞみ
前を走るのぞみと3分差で発車しますが、新大阪到着時には9分差に広がっています。
N700系で運行するのぞみ
前を走るのぞみと7分差で発車しますが、新大阪では4分差に縮まっています。
この時間差が東京から博多となるとさらに大きく影響が出てくるので、JR東海が東海道新幹線をN700Aで統一したい理由もわかる気がします。
東京駅の駅弁
東京駅で駅弁を買ったので簡単に紹介します。
東京駅の駅弁コーナーは人が多すぎて吟味できません。
パッケージと直感を頼りに素早く選ぶ必要があります。
まずは但馬牛弁当
脂っこいので、結構食べ応えがあります。
残念だったのは、玉ねぎが浮いていて、玉ねぎ玉ねぎな食感が牛丼には合わない感じです。
食材それぞれの主張が強く、全体として一体感がありません。
こちらは巻きずしです。
普通の巻きずしでした。
まとめ
ここまで、東海道新幹線から引退する700系新幹線の乗車体験記について紹介してきました。
基本的には新しいN700Aのほうが装備面では充実しています。
逆に、700系新幹線が勝っているのは、足元の広さぐらいでしょう。
普通に東京と大阪を移動するだけなら、多分N700Aのほうが満足度が高いのでしょう。
ですが、新幹線による移動も楽しみの一つとして考えると、今回のようにあえて古い700系新幹線に乗るといった楽しみ方もできます。
多少乗り心地が悪くても、引退前にその乗り味をしっかりと覚えておきたいものですね。
来年には東海道新幹線に所属している700系新幹線は全車両が廃車されるので、もう乗ることはできません。
また、順次700系新幹線の廃車も始まっているので、どんどん運行本数が減っていきます。
700系新幹線を愉しむなら、早いうちに乗ってください。