みなさん、こんにちは!
ブリュの公式ブログ.comにお越しいただきまして、ありがとうございます。
今回は、鹿児島と沖縄を結ぶカーフェリーであるマルエーフェリーの乗船体験記を紹介します。
鹿児島県の鹿児島新港を出港し、奄美大島、沖永良部島、徳之島、与論島を経由し、約25時間かけて沖縄県 那覇港に到着します。
※与論島まではずっと鹿児島県です。
沖縄方面への旅行において、車の乗船と特等室についてレビューします。
鹿児島新港18:00出港のフェリーの場合、車両の乗り入れは15:30ぐらいから開始されます。
出港時間の数時間前には鹿児島新港に到着し乗船手続きを済ませておく必要があるので、乗船当日は時間に余裕をもってください。
※フェリー会社からは13:00~15:00の間に鹿児島新港に来てくださいと言われると思いますが、そこまで早く行く必要はありませんでした・・・
鹿児島新港~那覇港は、マルエーフェリーとマリックスラインの共同運航路線です。
マルエーフェリーは2日に一回出港していますが、マリックスラインも2日に一回出港することで、毎日運航となっています。
マルエーフェリーとマリックスラインは完全に別会社であり、予約電話番号も異なるので、時刻表をご確認の上、乗船希望日に出港しているフェリー会社に、空席状況などをお問い合わせください。
目次
マルエーフェリーのGo Toトラベルは「近畿日本ツーリスト」が確実です。
国土交通省が実施しているGo Toトラベルに関して、マルエーフェリーは宿泊を伴う乗船の場合には適用可能となっています。
鹿児島新港~那覇港であれば乗船時間は25時間なので、Go Toトラベルの対象になります。
しかし、マルエーフェリーへの直接の予約では、Go Toトラベルは適用されません。
旅行会社経由の予約が必要になります。
旅行会社数社に電話をしたのですが、フェリー乗船券の手配に関して、
- JTB:フェリーとホテル宿泊とセットで可能
- HIS:フェリー単体での取り扱いなし
- 近畿日本ツーリスト:フェリーのみの手配可能
- 日本旅行:フェリーのみの手配可能(ただし条件があるようです。詳細不明。)
となりました。
ということで、マルエーフェリーの予約は、近畿日本ツーリストを利用しましょう。
▼近畿日本ツーリスト九州 熊本支店でお世話になりました!▼
なお、近畿日本ツーリストに限らず、旅行代理店では基本的にフェリー予約手数料が、乗船人数(車は含まない)1,100円程度発生しますが、フェリー乗船料金がかなり高額なので、Go Toトラベルの35%クーポン割引の方が勝ります。
なお、近畿日本ツーリストの店舗は、こちらより検索できます。
近畿日本ツーリストは鹿児島県、沖縄県の両方に店舗があるので、直前の手配にも対応できます。
電話やネットでの手配は不可能で、必ず近畿日本ツーリストに来店する必要があるほか、来店自体も新型コロナウイルスの影響で事前予約制となっています。
必ず、直接電話で確認してください。
船酔いについて
フェリーに乗船する場合、乗り物で酔いやすい方は、船酔いについて心配になるかもしれません。
ただ、心配するほど揺れないかなというのが乗船した感想です。
下の写真は、実際の沖合の海を撮影したものです。
場所としては、沖永良部島入港前の沖合での写真です。
思ったほど荒れていないです。
また、このフェリーは寄港する航路であるため、波が高い港では接岸できません。
そのため、条件付寄港地として、
- 沖永良部島:和泊→伊延
- 徳之島:亀徳港→平土野港
となり、沖永良部島、徳之島で寄港地が変更になりました。
寄港する関係上、接岸時に波の高さが問題となるので、必然的に波の低いところを航海しているように感じました。
乗船日は南の海上で波が高かったようで、寄港地はすべて各島の北側に変更になりました。
そのため、沖合の航海も必然的に北側ルートになり、あまり高波の影響を受けていない感じでした。
したがって、船酔いの程度の差はあるかもしれませんが、そこまで心配することもないように思います。
フェリーあけぼの では、船内の売店で酔い止めが販売されていますし、乗船前日に体調管理を行っておけば、無事に沖縄まで航海を楽しむことができるだろうと思います。
マルエーフェリーの乗船方法
今回紹介するのは鹿児島新港での乗船方法についてです。
まずは鹿児島新港に向かいましょう。
鹿児島新港に到着すると誘導の方がいるので、乗船であることを伝えると車両の誘導および乗船手続きについて説明してくれます。
旅客の乗船手続き
まずは旅客の乗船手続きです。
鹿児島新港ではターミナル3階に受付があり、
- 申込用紙への必要事項の記入
- 近畿日本ツーリストなど事前に旅行会社で手配した旅券(ある場合)
- 車検証(車両を積載する場合)
とともに、提示すればOKです。
車の乗船方法
車の乗船手続きは旅客の手続きと一緒に済ませます。
そして、ステッカーをもらうので、フロントガラス左下に貼り付けます。
あとは待つだけ。
待機場所がちょうどいい場所で、待ち時間に桜島と記念写真を撮影できます。
しばらくすると場所移動で、そのご乗船します。
車両甲板について
車両甲板の紹介です。
車両甲板の中まで、誘導の方に従って自分で運転して乗り込みます。
その後、タイヤ止めで固定されます。
なお、下船時まで車両甲板に立ち入り禁止となるので、必要なものは事前にまとめておきましょう。
車両甲板はやはり多少潮がかかるのか、錆が目立ちます。
作業員の方に尋ねると、車に海水はかからないということでしたが、やはり車両甲板の錆を見ると多少気になります。
下船後、早めに洗車しておくのが好ましいでしょう。
続々とほかの車両も乗り入れてきます。
新日本海フェリーと違って、荷物のほとんどがトラックとコンテナです。
新日本海フェリーが観光向けのフェリー(キャッチフレーズがクルージングリゾート)だったのに対し、マルエーフェリーは鹿児島以南の離島への物資の運搬がメインとなるフェリーのようです。
特等の紹介
では、特等の紹介です。
特等は、マルエーフェリーで唯一のバス・トイレ付きの客室です。
なお、特等にも冷蔵庫の備え付けはありません。
要冷蔵なものについてはフロントにての預かりサービスもありますが、生ものなど品質にシビアなものは、できるだけ持ち込まないようにしましょう。
特等の客室
特等は、区画として分けられており、特等利用者(合計4部屋)以外の人は立ち入ることができません。
利用したのは特等室 S-3です。
出港日の4日ほど前に予約しましたが、ちゃんと予約できました。
出港日には満室になっていたようです。
では、船室の中を紹介していきます。
船室の全体写真です。
普通のビジネスホテルっぽい感じですね。
25時間の船旅で必要になりそうな最低限の装備はあります。
入り口側を見てみました。
それなりに広いです。
ベッドの大きさはこのようなもの。
固めで快適なベッドです。
鹿児島出港後、船酔いする前に寝てしまうのがいいと思います。
ベッドには毛布が備え付けられていますが、特に寒くはありませんでした。
11月の乗船ですが、鹿児島は夜間寒かったのですが、翌朝に奄美大島に寄港した時にはかなり暖かかったです。
エアコンや照明関係、充電用コンセントがあります。
この辺りはビジネスホテルっぽいデザインというか、機能性になっています。
カーテンを開けると船首が見えます。
なお、特等室の上部に操舵室があり、夜間は客室の光が航海に影響するため、カーテンは開けれません。
デスクがあります。
一応パソコンも操作はできるのですが、ネット環境がかなり不安定である上に、鹿児島出港後しばらくすると結構揺れるので、あまりお勧めはできません。
電波に関して一言書いておきます。
鹿児島出港後しばらくすると電波がかなり不安定になり、使い物にならないのでほぼ圏外と同じ状態になります。
奄美大島周辺で再度電波が届き、その後は若干不安定になります。
沖永良部島~徳之島~与論島~沖縄本島の間では、快適にスマホを利用できます。
テーブルは床に固定しています。
椅子も鎖で床とつながっています。
ポットの備え付けもあります。
お~い お茶
横には飴が。
洗面所を見ていきましょう。
なお、水道水はかなり塩素のにおいが強く、手洗い後には手が乾燥するので、あまり入浴には適さないかもしれません。
バスルームはパッと見た感じはふつう。
不可解なのが、浴槽内に椅子がある・・・?
水はちゃんと勢いよく出てきます。
シャワーは傷んでいて水が変な方向に出てきますが、水勢はちゃんとあります。
こちらも十分な水勢です。
特等のアメニティ
特等では、アメニティも用意されていました。
内訳は、
- ボディスポンジ
- マウスウォッシュ クチピカ
- ビューティーキット
- カミソリ
- リンスインシャンプー
- ボディソープ
- 歯ブラシ
- ヘアブラシ
です。
特等のルームキーについて
特等のルームキーは、インフォメーションでもらいます。
乗船券と引き換えになっており、帰りにインフォメーションにルームキーを返却することで乗船券を受け取り、下船します。
他の客室の紹介
他の客室は、バス・トイレがありません。
1等
1等については施錠されており写真を撮影できませんでした。
マルエーフェリー公式サイトによれば、2等寝台と同じような2段ベッドに加えて、テレビがあるなど、多少の占有空間があるようです。
2等寝台
2等寝台は一般的に想像する船の客室って感じだと思います。
2段ベッドだけがある船室です。
棚はありますが、鍵が一切ないので、貴重品は必ず身に着けておく必要がありそうです。
ベッドはこのようなものです。
2等和室
2等和室は雑魚寝です。
「和室」というには少し厳しいお部屋な気はしますが・・・
靴を脱げるので、混雑していなければ快適だと思います。
ただ、写真を見てもらうと想像できると思いますが、満室の時は相当疲れそうですね。
間の布団を使用不可にしているのは、おそらく新型コロナウイルスの対策かと思います。
各種船内設備
各種船内設備を紹介します。
インフォメーション
客室甲板の入り口にインフォメーションがあります。
通常のフェリーであれば、夜間を除いて、
聞きたいときに
いつでも対応してくれる
イメージがありますが、マルエーフェリーのインフォメーションは、航海中のほとんどの時間閉まっています。
ほぼ入港直前の下船手続き、出港直前の乗船手続きのためだけにオープンしている感じなので、何か聞きたいことがあれば、乗船後すぐ、あるいは寄港時にインフォメーションに行きましょう。
新日本海フェリーに代表される、一般的感覚でのクルーズ船とは相当違う部分が多いです。
酔い止めを売っている売店
売店はインフォメーションの横にありますが、鹿児島新港初の場合、営業時間は、
- 鹿児島新港出港後30分間
- 書く寄港地の停泊中
だけです。
それ以外は閉まっています。
売店で売っている商品を簡単に紹介します。
まずは雑誌類と飲料です。
ビールに関しては、一番搾りと本麒麟でした。
お菓子やお弁当を販売しています。
お弁当などは沖縄に近づくにつれてだんだん簡素になり、最後はおにぎりになります。
お土産類と酔い止めなどです。
レジはこんな感じです。
現金のみで電子マネーやクレジットカードには一切対応していません。
なお、GoToトラベルの地域共通クーポンは、フェリーターミナルや船内では一切使用できません。
フェリー乗船手続きまでに消費しておくか、下船後速やかに使用できるような計画を立てておくことを推奨します。
沖縄本島 本部を出港した際に購入したおにぎりとパンです。
もはやお弁当は販売されていませんでした。
酔い止めは「センパア」が販売されています。
この酔い止めを服用しましたが、出港後うまく寝れたので効いたのかどうかわかりません。
センパアについては、大正製薬公式サイトでご確認ください。
レストラン
レストランは、鹿児島新港や各寄港地出港後30分間のみ注文を受け付けています。
注文できるのが30分間だけであり、レストランの空間そのものは常時解放されています。
もちろん、レストランで注文していない方でも、レストランのシートを利用できます。
実際に注文していないのですが、メニューを紹介しておきます。
カレー(サラダ付):600円
牛丼:600円
うどん:600円
ラーメン:600円
自動販売機
特等室を含め、すべての客室において冷蔵庫はありません。
冷えた飲み物は、その都度、自動販売機で購入します。
自動販売機で販売されている飲料については、陸上と同じ価格であり、船上であるからと言って特別高価格な設定にはされていませんでした。
ソフトドリンク
スナック類
アルコール類
シャワールーム
共用のシャワールームもあります。
シャワールームは簡易的な個室になっています(写真は男性用です)。
シャワールーム内部にはカーテンがあります。
カーテンの向こう側にシャワーがあります。
まとめ
ここまで、マルエーフェーリー あけぼの の鹿児島新港から那覇港までの乗船体験記を紹介してきました。
事前に調べた口コミでは、
- 波が高く船酔いがすごい
- 携帯が圏外になって使えない
といったネガティブな意見が多くみられました。
ただ、時期の問題か、乗船していても波の揺れはそこまで感じませんでしたし、携帯電話も断片的に使えたほか、沖永良部島以降は沖縄本島まで常時アンテナがすべて立っていました。
確かにレストランや売店、インフォメーションが利用しにくいフェリーではありますが、客室でくつろいだり、遊歩甲板からみる海の景色を楽しむには何の問題もありません。
25時間という長時間運航のフェリーですが、時間に余裕があれば利用してみてもいいのではないかと思います。
なお、冒頭でも紹介しましたが、Go Toトラベルの適用には、旅行会社を通じた予約が必須です。
マルエーフェリーで直接申し込んでも、Go Toトラベルは適用されません。
旅行代理店数社に電話で確認したところ、フェリーのみの乗船券の手配が可能なのは近畿日本ツーリストだけでした(ただし来店必須)。
Go Toトラベル期間中にマルエーフェリーを利用する場合、近畿日本ツーリストの店舗にて、予約手続きを行ってください。
近畿日本ツーリストの店舗はこちら
以上、マルエーフェリー あけぼの 鹿児島新港~那覇港について、参考になれば幸いです。