新型アウディA4に試乗しました。
加速性能、ハンドリング、内外装についてまとめます!
目次
Audi A4基本情報
Audi A4 1.4 TFSI
直列4気筒1.4L ターボ
最高出力:150PS/5000-6000rpm
最大トルク:250Nm/1500-3500rpm
トランスミッション:7速Sトロニック(DCT:デュアルクラッチトランスミッション)
駆動方式:FF(前輪駆動)
参考に、アウディA4には2.0Lターボエンジンも搭載されます。
直列4気筒2.0L ターボ
最高出力:190PS/4,200-6,000rpm
最大トルク:320Nm/1,450-4,200rpm
試乗車は店の前まで回してくれるスタイルだったのですが、その時に短時間の路上駐車状態となるため、状況的に試乗したAudi A4 1.4 TFSIは写真が撮れませんでした。
したがって、内外装の写真などは、展示車のAudi A4 2.0TFSI quattro S line パッケージの写真を用います。
加速性能
特に不満のない加速でした。
今まで乗った車で最少排気量の1.4Lエンジンでしたが、全く違和感はなく、ターボ感も全く感じなかったです。
街乗り試乗で体感的に言えばNA2.5L相当でしょうか?
同じダウンサイジングターボでも、レヴォーグ1.6Lターボで感じた違和感もありませんでした。
現在レガシィDITに乗っていて、同じくターボエンジンですが、特性は全く異なりました。
簡単に言えば、
パワーを求めたターボと、ダウンサイジングターボの違い
ですね。
レガシィの場合は、ターボラグが顕著にあり、ターボラグ後のどっかん加速で加速していきます。
一方でAudi A4は、1.4Lターボという小排気量ながらもターボラグが無く、NAの様な走りでした。
もちろん、全開加速で速いのはレガシィですが、大排気量を小排気量ターボに置き換えるというダウンサイジングターボの基本的考え方に沿えば、街乗りなどではAudi A4の方がクセが無く、まさに大排気量NAのような乗り味で、扱いやすいエンジンとなります。
その他、Sトロニックが搭載されています。
一般的に言うDCT(デュアルクラッチトランスミッション)ですね。
偶数段と奇数段でクラッチを分け、走行中に使用していない側のギアがスタンバイしているので、電光石火の変速が可能になる装置ですね。
一般的には低速でのギクシャク感などが指摘されていますが、全くそんなことは無かったです。
DCTだから乗りにくいということもなく、通常のATと変わらない運転感覚でした。
その他、演出がうまいと思ったのはアクセルに伝わる振動ですね。
信号待ちからの発進でアクセルを踏みます。
すると、エンジンが回って、アクセルに半クラッチのような?擦るような細かい振動が来るんですね。
その後アクセルの振動が収まりながら、エンジン回転数とともに加速していく感じです。
この一連の感覚が、発進後のほんの数秒の間に感じられます。
狙った演出なのかはわかりませんが、DCTの動作を連想させるような感覚は、メカ好きにはたまらないのではないでしょうか?
ブレーキ
特に不満はなく。
「ドイツ車はブレーキが強力」という意見も目にしますが、あまりそんな感じはありませんでした。
違和感なく普通によく効くブレーキという感覚ですね。
踏んだら踏んだだけ効くという感覚。
前ブレーキ
後ろブレーキ
ブレーキスペックとしては、前後ともに片押し1ポット浮動式キャリパーでした。
これはこのクラスのクルマではごく一般的なブレーキスペックです。
ブレーキ性能で見るなら、展示車で見たAudi A6 Avantはフロントが対向4ポッドキャリパーだったので、Audi A6以上の方が優れていると言えるでしょう。
ハンドリング
若干重めのハンドルでした。
街乗りなので細かいことは分かりません。
今回試乗したのはFFモデルでしたが、インプレッサハイブリッドの試乗で感じたような、FFを強く意識させる感覚はありませんでした。
ごく自然な感覚で曲がっていきます。
内装
最新型のA4には最新装備が搭載されます。
まずはメーター内にナビがあります。
スピードメーターよりもナビが先に目に入ってきます。
この機能はオプションらしいです。
シフトレバーは常に真ん中に戻るタイプです。
後ろに引いてDレンジ。
前に押してRレンジとNレンジ。
Pレンジはボタン式です(※下の写真)。
インパネです。
まずはエアコン付近。
ナビ付近。
運転席です。
座り心地は良好。
運転席の足元空間です。
後部座席です。
足元空間は狭いかもしれないですね。
トランク
トランク大きさはこんな感じ。
セダンとAvantの違いはありますが、やはりアウディA6の方が奥行きが広いです。
トランク内には電装品の空冷装置が装備されます。
これはセダンだけで、Avantにはこの装置はないようです。
まとめ
アウディA4は、1.4Lターボとは思えないスムーズな加速が印象的でした。
ターボラグがないNAのような加速感覚で、まさにダウンサイジングターボそのものでした。
しかし、高速の合流などでは、最高出力が効いてきます。
高速領域までは試していませんが、アウディA4 1.4Lターボの場合には、加速力に頭打ちが生じると思います。
高速道路を多用するなら、2.0Lターボモデル以上をおすすめします。
ブレーキ性能については平均的でした。
アウディA4は、前後フローティングキャリパーのディスクブレーキでした。
参考までに、アウディA6では、フロントが対向4ポットキャリパーになるので、制動力は上がるでしょう。
内装は先進的の一言です。
メーター内にナビがあるのは視線移動が少なくなる点において良いです。
逆に、スピード以外の情報量が多すぎて、気になる人もいるかもしれませんが、
この装備はオプションなので、好みに応じて選択できます。
以上がアウディA4の試乗日記です。