JR東海 東海道新幹線 N700A G32編成 のぞみ417号 新大阪行 乗車体験&車内観察記

東海道新幹線 N700A G32編成 のぞみ417号 東京発 新大阪行に乗車しました。

N700Aに狙いを定めて、ラージAとスモールAのどちらが来るかと思ったら、なんとラージAが登場しました。

ラージAは製造時からのN700A車両であり、東海道新幹線において最新の車両となります。

そろそろN700Sが登場するので、最新車両とも言えなくなってくるN700A。

いずれはN700Sへの置き換えで引退する車両ですから、今のうちにレポートしておきます。

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ラージAとスモールAの違い

東海道新幹線を走るN700Aには、ラージAとスモールAがあることをご存知でしょうか?

ラージAはN700A(Aが大文字)、スモールAはN700a(aが小文字)と表記されることもあります。

スモールAは、N700 typeAと書かれることもあります。

実はこれ、新造されたN700Aなのか、N700系車両を性能面においてのみN700Aと同等になるように改造された車両かの違いがあります。

正真正銘のN700Aは、ラージA(N700A)、N700系の内装に性能だけをN700Aと同等にした車両がスモールA(N700a)と言うことになります。

車内や乗り心地に差もあるので、N700AにおけるラージAとスモールAの見分け方を紹介しておきます。

★ロゴの大きさの違い

誰が見てもわかる違いは、車両横のロゴです。

まずはN700A(ラージA)のロゴです。

Aという大きな文字の中に、N700と書かれています。

次にN700 typeA(スモールA)のロゴです。

N700と大きく書かれ、小さくAと書き加えられています。

ロゴデザインから、スモールA、ラージAの愛称の由来がご理解いただけると思います。

★ヘッドライト形状の違い

ヘッドライトの造形も異なります。

N700A ラージAでは、ヘッドライトの後端が鋭角になっています。

N700A スモールAでは、ヘッドライトの後端が直角になっています。

★帯の長さの違い

運転席横の青い帯の位置も異なります。

N700A ラージAでは、運転席の下まで青色の帯があります。

N700A スモールAでは、運転席の後方までしか青色の帯がありません。

違いと言えばこれぐらいです。

基本的にN700AはN700系ベースの新幹線なので、デザインは大きく変更されていません。

★東海地震を想定した制動距離の短縮

JR東海がN700Aを導入した一番の大きな理由は、東海地震を想定して、地震発生時の緊急ブレーキ時に制動距離を短縮することが狙いです。

大地震発生時に新幹線が脱線すれば被害が拡大することは目に見えてわかっていることなので、JR東海が次々と新型車を導入し、技術面における安全輸送を追求する姿勢には本当に感心するものがあります。

N700Aの性能は、非常ブレーキ時に700系比で20%、N700系比で10%にまで短縮しており、より安全性が増している車両と言えます。

N700Aの性能は、既存のN700系よりも性能は良いので、本来であればN700系車両をすべて新車のN700Aに置き換えることも可能でした。

しかし、コスト面なのか、既存のN700系を改造して、N700A相当の制動距離を有する状態にすることで、N700Aモドキとして走っているのがスモールAと言うことになります。

したがいまして、N700Aであれば、ラージAでもスモールAでも緊急時の安全性能は同じです。

しかし、車体傾斜装置などの細かい部分においては、やはり新車でN700Aとして登場したラージAの方が優れているようです。

★ラージAとスモールAを選ぶことはできない

残念ながら、ラージAとスモールAは一体運用をされており、切符を購入する時点で選ぶことはできません。

普通に考えれば、車内の設備に差はありませんし、新幹線の移動中に細かい部分を気にするのはマニアぐらいです。

鉄道を移動手段と考えるのであれば、非常に合理的な運用です。

ただ、私の場合はブログにアップしたいということもあり、ラージAの登場を心待ちにしていました。

新幹線ホームに上がると、そこに待っていたのは紛れもないラージAでした・・・!

東海道新幹線 N700A G32編成の外観

のぞみ417号 新大阪行としてホームに停車していたのは、JR東海所属のN700A G32編成です。

正面からの写真です。

運転席の上部に「G32」と書いているのが見えるでしょうか?

ラージAであるJR東海所属 N700A G32編成は、臨時のぞみ417号として運転されます。

真横から見た写真です。

画像の左下にオレンジ色のJRのロゴがあり、JR東海所属車両であることがわかります。

テールライトです。

ライトの造形がくっきりと見え、見る人が見ればラージAであると一目でわかります。

東海道新幹線 N700A G32編成の車内

では、東海道新幹線 N700A G32編成の車内を紹介していきます。

車内全体の写真です。

車両後方から撮影してみました。

今回予約した席は、11号車の13A席です。

A席は3列シート側の席ですが、車いす対応車両なので、13列と12列は2列シートになっています。

真横から見るとこんな感じであり、直角なイスです。

リクライニングを全開に倒すと、それなりにゆったりします。

真横から見るとリクライニングの角度が分かりやすいでしょう。

N700Aでは、窓側の全席にコンセントが装備されます。

スマートフォンの充電や、パソコン作業に便利です。

なお、N700Sでは、通路側の席にもコンセントが設置されることになるようです。

N700Aでは、新幹線フリーWiFiを利用できます。

まだ東海道新幹線に少しだけ残っている700系ではフリーWiFiを利用できないので注意してください。

11号車は車いす対応車両なので、デッキも広めになっています。

手洗いの写真です。

トイレのドアは電動ドアになっており、ボタンで開閉できます。

トイレはウォッシュレット付きです。

700系新幹線にはウォッシュレットは装備されていなかったので、N700Aの近代的な車両である側面が垣間見える瞬間です。

公衆電話も設置されています。

公衆電話の横にはテレフォンカードの販売機もありました。

東海道新幹線の雑学

東海道新幹線の雑学について紹介します。

この雑学は、のぞみ●●●号に関するものなのですが、ある規則性に基づいて番号が与えられています。

★のぞみ2桁番台は東海道・山陽新幹線直通車両

のぞみの2桁番台、つまり「のぞみ64号」などは、東京~博多間の東海道・山陽新幹線の直通電車になります。

この2桁番台ののぞみは指定席予約が難しいです。

私の場合、東京~新大阪で予約することが多いのですが、2桁番台ののぞみは、名古屋、京都から乗車される方が多いのか、結構席が埋まっている印象です。

また、新大阪から東京に行く際には、あえて山陽新幹線から来たのぞみは避けます。

直前まで誰かが利用していたことになりますから、同じ乗るなら新大阪始発のほうが気持ちいいですよね。

というわけで、東京~新大阪のみを利用する場合、2桁番台ののぞみは避けて、100番台以外の3桁番台ののぞみを利用するほうがおすすめです。

★100番台ののぞみは博多まで行かない直通列車

のぞみの100番台は、東京~岡山、広島など、博多まで直通しないのぞみを示します。

特に新大阪発で東京に行く場合においては、2桁番台ののぞみと同じく、直前まで誰から使っていた席の可能性があります。

★200番台ののぞみは東海道区間のみ

200番台となるのぞみは、東京~新大阪の東海道新幹線のみを走行するのぞみ号になります。

したがって、新大阪から東京に向かう場合には、100%新大阪始発になります。

基本的に新大阪~東京を利用するなら、200番台、300番台、400番台がお勧めです。

この内の200番台は定期列車であり、毎日運転される定番のダイヤになります。

★300番台、400番台は、東海道区間のぞみの臨時列車

300番台、400番台ののぞみ号は、東京~新大阪間の東海道新幹線区間のみを走る臨時列車を示します。

つまり、毎日走っているダイヤではなく、休日前などで乗客数が増えるときに、200番台で運転される通常ダイヤに加えて、増発している列車ということになります。

新大阪から東京に向かう場合、200番台ののぞみと同じく、新大阪駅が始発駅となる電車になります。

この臨時列車であっても、みどりの窓口でも普通に切符を購入できる列車なのですが、どうも空席が多いような感じです。

希望の指定席を選べなかったら、300番台、400番台の臨時ののぞみを狙うと、意外と席が空いているかもしれません。

ということで、東海道新幹線のみを利用する場合には、200番台、300番台、400番台がお勧めで、特に300番台と400番台ののぞみの臨時列車においては、指定席を確保しやすい傾向があるので、とくにおすすめなのぞみ号となります。

まとめ

ここまで、東海道新幹線 N700A G32編成について紹介してきました。

また、東海道新幹線の雑学についても紹介してきました。

新幹線車両に関しては、どれも同じ列車に見えても、在来線とは違い、しっかりと編成番号が書かれていたりと、識別しやすくなっています。

頻繁に新幹線を利用する場合、新幹線に乗る前に編成番号を見ておけば、何度かに一度は同じ編成に乗っていることがあるかもしれません。

同じN700Aであっても、特定の編成を見つけると愛着が沸く。

これも、新幹線の楽しみ方の一つと言えるでしょう。

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