みなさん、こんにちは!
ブリュの公式ブログ.comにお越しいただきまして、ありがとうございます。
今回は、愛車のレガシィに不具合が発生した件について、紹介します。
単なるベルトの劣化のようにも思うのですが、FA20″DIT”にお乗りの方の場合、もしかしたらエンジンオイルにも気を付けたほうがいいかもしれません。
結局現状では原因の特定ができていないので、ディーラーで相談中の状態です。
この記事で書いている内容は、すべて“可能性レベル”の話です。
異音が発生しているのは事実ですが、原因の切り分けが不明な状態。
エンジンオイルの可能性も紹介していますが、まだ断定するだけの十分なものはそろっていません。
目次
エンジン始動時の数秒間「キィーン」という金属音
スバルディーラーで車検を行い、その後1週間ほど駐車場に止めっぱなしでした。
そして、エンジン始動時に、数秒間「キィーン」という金属音が鳴ることに気づきました。
1週間以内にエンジンを始動すれば、金属音はしません。
目安として、1週間駐車場に止めっぱなしになった後にエンジンを始動すると、上記の金属音が鳴ります。
すぐに点検してもらったのですが、原因は不明で、ディーラーとも相談しながら、対策を考えているところです。
可能性としては、
- ベルトの劣化によるスリップ音
- エンジンオイルの銘柄変更によるターボの音
が考えられるようです。
エンジンオイルは、今回の車検時に、スバル純正「SUBARU Castrol SLX Professional」に変更しました。
今までは一番スタンダードな5W-30の部分合成油を使用していたのですが、今回からSUBARU Castrol SLX Professionalは5W-40の化学合成油。
異音の発生タイミングとちょうど重なることから、このあたりが影響している可能性も0ではないようです。
今回の特徴は、
- 長期間(1週間以上)駐車場に止めっぱなしの後、初回のエンジン始動時に金属音が鳴る。
- 金属音は10秒程度で止まる。
- 走行中に金属音を含め異音はない。
- 頻繁なエンジンの始動・停止を繰り返しても金属音はない。
- 屋内駐車場の保管で天候の影響は受けにくい。
- ベルトの点検の結果、異常なし。
です。
一般的にはベルトの劣化
ベルトは消耗品ではある
一般的にはベルトの劣化です。
ベルトの交換は7万m~10万kmで行うらしく、現在の走行距離が63,000kmとなると、妥当な距離ではあります。
ベルトは摩耗して溝が減ったり、ひび割れができたりします。
また、水やオイルがかかった際に、一時的に滑ってスリップ音が発生する場合もあるようです(これはまだ正常な範囲)。
仮に摩耗やひび割れがあり、ベルト単体で鳴きが発生しているのであれば、もう交換のサインのようです。
しかし、再度ベルトの点検の結果、ベルトの状態は特に問題なし。
また、今のレガシィは屋内駐車場で保管な上に、異音発生タイミングが長期駐車後ということで、ベルトに付着する水分やオイルとは関係ない状態。
考えられることとしては、ベルトが固くなっている可能性ぐらい。
ベルトの点検で問題がない以上、本当に金属音が消えるかは、交換してみないとわからないということでした。
私個人が思うに、走行距離で見る、そろそろ交換してもいい時期のようですが、本当にベルトなのかな?ってのは怪しい気がしてます。
特に、何の前兆もなく、そんな急激に悪くなるの・・・?というあたりが引っかかっています。
ベルトのアップ写真です。
ベルトの張りは問題なし
レガシィに搭載されているFA20″DIT”は、オートテンショナーが装備されており、ベルトの張りに関しては自動調整されています。
ベルトで駆動する補器類の説明を聞いたのですが、下の図の通りで、エンジンの駆動力をベルトを経由して発電機、エアコン、ウォーターポンプを駆動しています。
そして、真ん中あたりにオートテンショナーが備わっており、緑の矢印のように写真右上に向けて押さえつけることで、ベルトの張力が一定になります。
「ベルト鳴き」で検索すると、ベルトの張りの調整とかがヒットしますが、FA20″DIT”では、まず関係ないので、この辺りはご参考にしてください。
ベルトの交換費用
ベルト交換となると、ベルトだけではなくオートテンショナーとベアリングの交換も推奨されます。
総額は25,000円程度です。
なお、原因がベルトと判明したわけではないので、ディーラーとも相談の上、いったん保留状態です。
作業内容/使用部品 | 数量 | 技術料 | 部品代 |
ベルトテンショナーAY 脱着・交換 | 1 | 3,135円 | |
アイドラプーリー 脱着・交換 | 1 | 2,090円 | |
ベルト 6PK1910 | 1 | 4,180円 | |
テンショナ アセンブリ, Vベルト | 1 | 11,660円 | |
プーリ, アイドラ | 1 | 4,554円 | |
小計 | 5,225円 | 20,394円 |
ベルト交換の合計金額は25,619円です。
ディーラーでは、ベルト交換と合わせて、同時に消耗パーツであるオートテンショナーとアイドラプーリーの交換も推奨しているということです。
車検時にエンジンオイルを交換後に異音発生
SUBARU Castrol SLX Professional
個人的に気になっているのがエンジンオイルのこと。
車検時にエンジンオイルの銘柄をSUBARU Castrol SLX Professionalに変更しました。
いつもはスタンダードな部分合成油を使用していたので、オイルの変更点としては、
- 部分合成油→化学合成油
- 5W-30→5W-40
になっています。
金属音の発生は、今回の車検でエンジンオイル銘柄を変更してからなんですよね。
金属音発生前後の差分を考えると、エンジンオイルの銘柄以外は変更点はありません。
この点もディーラーで相談してみましたが、可能性としては考えられるそうです。
※あくまでも可能性の範囲です!!!
※スバルではFA20″DIT”と適合の取れているエンジンオイルです。
エンジンオイルで異音が発生するメカニズム
相談してみると、エンジンオイルの可能性としては、ターボからの鳴きということでした。
- 化学合成油がエンジンオイルが落ちやすいこと(油膜切れが発生するわけではない)
- 5W-40と硬いのでターボにオイルが循環するのに時間がかかること
の2つのようです。
簡単なイメージ図を描いてみました。
通常の走行時、ターボは下の図のように、軸受けの中に満たされているエンジンオイルの中に包み込まれながら(浮くような感じで)回っています。
しかし、エンジン始動前、化学合成油はエンジンオイルが落ちやすく、タービンの軸が下に下がっている状態になっています。
(鉱物油や部分合成油でもオイルは落ちるのですが、やはり化学合成油のほうが多少なりとも落ちやすいということです。)
エンジン始動後、オイルポンプがオイルを循環し、タービンの軸をオイルで満たし、軸が適正位置に移動します。
しかし、オイルが硬いと、このオイル循環に時間がかかり、タービンから異音が発生する可能性があるとのこと。
過去の事例も含めて調査中
エンジンオイルについては過去の事例も含めて調査してくれるとのことでした。
しかし、スバルとしての適合は取れているとのことであり、また、ほかのFA20″DIT”でもこのエンジンオイルは使用しているはずなので、結構微妙なところ。
余談ですが、ネット上を見ていると、スバル車に化学合成油を使用するとオイル漏れがあるとか、いろいろ書かれていますね。
そういう意味では、鉱物油を含んでいる部分合成油のほうが、スバル車には無難な可能性もあります。
(これも可能性の範囲です。)
あくまでも規格ベースの話になれば、SUBARU Castrol SLX ProfessionalはAPIが古いのは気になります。
API規格を比較すれば、
- スタンダードオイル:SN
- SUBARU Castrol SLX Professional:SM
となります。
※API規格は、SM→SN→SN Plus→SPと進化しています。
とはいっても、規格の違いで短期的に何か影響が出るのかというとそんなこともないでしょう。
なにより、スバル側ではSUBARU Castrol SLX Professionalの適合が取れてるんですよね・・・
う~ん・・・
やっぱり金属音はベルトなのか・・・?
まとめ
ここまで、レガシィ”DIT”で、エンジン始動時に金属音が発生する事象について紹介してきました。
最終的にまとめると、
- 普通に考えるとベルトなんだけどベルトに異常なし。
- オイル銘柄変更後から不具合が発生しているが、スバル純正オイル かつ FA20″DIT”に適合している
の状態。
原因はまだ調査中ですが、たぶん、オイル交換で様子を見ることになると思います。
ダメならすぐにベルト交換でしょう。
車は不具合が出始めるとややこしいので、原因は早く突き止めて対策したいものです。
特に、不具合を放置していると、ほかの箇所に負荷がかかるはずですから、あまり乗らないようにしています。
続報が入り次第、ブログ更新します。