タラバガニをハサミだけで捌く方法(刺身・焼きがに・かに鍋用)

北海道に行った際に、函館朝市でタラバガニを買いました。

生きているタラバガニを購入し、ハサミで捌き、かに鍋にしました。

ここでは、タラバガニを捌く前の豆知識と、刺身、焼きがに、かに鍋用に、ハサミだけで捌く方法を紹介します。

函館朝市で売っているタラバガニはかなり大きく、家に持ち帰ると巨大化したような錯覚さえ覚えます。

なお、函館朝市のお店の方は、クーラーボックスの中で1日は生きていると言っていましたが、東京に戻り、翌朝にクーラーボックスを開けると死んでいました。

この点については残念だったので、事前に書いておこうと思います。

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タラバガニとアブラガニの見分け方

タラバガニに似たカニとしてアブラガニがあります。

市場価格でいえば断然タラバガニの方が高いです。

しかし、世の中悪いお店もあるようで、アブラガニをタラバガニとして高く売りつける悪徳業者もあるんですね。

そんな悪徳業者に引っ掛からないために、タラバガニとして見分ける方法を紹介します。

タラバガニはトゲが6本!

タラバガニは、甲羅の特定の部分のトゲが6本という決定的な特徴があります。

下の写真の赤丸で囲んだ部分です。

トゲが6本なので、このカニは本タラバガニ決定です。

タラバガニは脚の裏が黒い!

もう一つのタラバガニの特徴は、足の裏が黒いことです。

下の写真を見ると、足の裏が黒いのがわかるでしょう。

ちょうどこの部分です。

黒ければ本タラバガニです!

黒くなければアブラガニです!

これだけ知っておけば、アブラガニをタラバガニと騙されて購入することもないですよ!

タラバガニを捌く前に知っておきたいこと3つ

タラバガニを捌く前に知っておきたい3つのことについて紹介します。

・タラバガニはヤドカリです!

タラバガニは、かにではなくヤドカリの仲間です。

一番分かりやすい証拠としては、ズワイガニや毛ガニは、爪が2本、脚が8本の、合計10本の脚があります。

それに対し、タラバガニの場合は、爪が2本、脚が6本の、合計8本しかありません。

実は、タラバガニには隠れた2本の脚があり、甲羅の中に隠れています。

この脚はヤドカリが貝殻を背負うための脚であり、タラバガニは甲羅を持ち、貝殻をもつ必要がなくなったので、徐々に退化していったものです。

この隠れた2本の脚こそが、ヤドカリの名残なのです。

・タラバガニのかに味噌は食べれません!

ヤドカリの仲間であるタラバガニは、かに味噌は食べれません。

かに味噌を食べれるかには、ズワイガニ、セコガニ(ズワイガニの雌)、毛ガニだけです。

タラバガニの可食部分は、脚と甲羅の中の身の部分だけですので、かに味噌を食べたいという方にはお勧めできない種類です。

・タラバガニのエラには雑菌がいっぱいなのでちゃんと取り除きましょう!

タラバガニに限らず、かにのエラは雑菌が多く、食中毒の原因になります。

理由としては、エラはカニが呼吸するために常に海水と振れている部分であり、エラには微生物が大量に付着しています。

また、深海に生息しているカニは、日常では考えられない得体のしれない微生物が付着している可能性も高いです。

基本的に、かに鍋や焼きガニで加熱して食べる場合には、エラも過熱消毒されるので健康被害はなくなります。

刺身で食べる場合には、エラは確実に取り除きましょう。

また、刺身で食べる場合にはエラを触った手やハサミ、包丁で、脚の殻を剥くことも避けた方が良いのではないかと思います。

では、タラバガニの捌き方を紹介します。

タラバガニの脚の捌き方

まずはタラバガニの脚から捌いていきます。

タラバガニの脚の付け根を見ると、ちょうどハサミで切れるようなまっすぐな関節があります。

ここをハサミで切って、脚を切り離します(写真の赤い線)。

脚の関節は脚と脚のつなぎ目のところはかたい殻があり硬い部分があるので、切るのではなく、空の隙間にハサミを入れる感じで切り落とします(写真の赤丸の部分)。

切り落とした脚は、下の写真の赤線の部分でさらに2つに分解します。

脚の太い部分の両横にハサミを入れて切れ目を入れます。

脚の殻を剥くと、写真のようになります。

このままでもいいのですが、氷水があれば、剥いてすぐのかにの脚を氷水につけると、花が開きます。

ただ、見た目はいいのですが、身が水っぽくなるので、あまりお勧めはできませんね・・・

脚の細い方も同様に剥きます。

以後同様に、6本の脚と2本の爪を同じように捌きます。

なお、爪に関しては殻が硬いので、ハサミでは切れません。

関節の節の部分で細かく切り分け、かに鍋などに入れ、食べる際にお箸で押し出せば、綺麗に身が取れます。

なお、新鮮であればあるほど、殻から身が取れやすいので、北海道でカニを買った際の醍醐味ともいえる部分でしょう。

タラバガニの本体の捌き方

ここからは、タラバガニの本体の部分の捌き方です。

再度書きますが、タラバガニの味噌は食べれないので、洗い流します。

また、エラには雑菌が多いので、カニの脚の殻を剥き終わってから、本体を捌きましょう。

特に、タラバガニの脚を刺身で食べようと思っている場合には、なおさら注意してください。

ふんどしからかに味噌を抜く

脚を切り取ったカニの本体部分を裏向けてください。

そして、三角の「ぶんどし」と呼ばれる部分をめくります。

ふんどしをめくると、下の写真のように膜があります。

この膜をハサミで切ります。

ふんどしの膜を切ると、かに味噌が出てきます。

ビニール袋に手を入れるなどして、取れる範囲で取り除いてください。

下の写真が、可能な限りかに味噌を取り除いた状態です。

ふんどしの部分に身はないので、切り取って捨てちゃいましょう。

甲羅から身を外す

次に、甲羅から身を外します。

下の写真の赤い線の位置で、縦に切ります。

切った状態がこちら。

結構硬いので力のいる部分です。

そして、半分ずつ甲羅から剥ぎ取ります。

両方取ると下の写真になります。

タラバガニの甲羅には身がありませんので、捨てちゃいましょう。

エラを取り除く

ヒラヒラしているエラは取り除きます。

何度も書きますが、エラは雑菌が多い部位なので、ビニールに入れて捨てましょう。

食べやすいようにカットする

ここまで来たら、あとは食べやすいようにカットするだけです。

ひとまず、脚の付け根の部分をもって、左右をそれぞれ8個に分解します。

分解したのが下の写真です。

だんだんと、スーパーなどでよく見るカニの形になってきました。

このままでは、殻が邪魔で食べにくいです。

そこで、下の写真の位置で切って、スライスしたような状態にします。

スライスしたのが下の写真です。

これを、8つに分解したすべてのタラバガニの本体部分について行います。

完成!

下の写真が、捌いたタラバガニの一部です。

しっかり洗ってから、かに鍋や焼きガニで堪能しましょう!

まとめ

ここまで、タラバガニの捌き方について紹介してきました。

タラバガニは、ハサミだけで捌けます。

また、新鮮なタラバガニであれば刺身で食べれますし、加熱した場合であっても、冷凍のかにとは違って、殻から身が外れやすいのも特徴です。

かなり手が疲れるのですが、興味のある方は一度トライしてみてもいいでしょう。

なお、北海道まで行けない場合でも、通販で新鮮なカニを売っているお店もあるようです。

参考程度に紹介しておきます。

こんな感じで、ポーションになってすぐに食べれるものもあるようです。

以上、タラバガニをハサミで捌く方法について、参考になれば幸いです。

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