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今回は、カーオブザイヤー2020で選ばれた車トップ10について、紹介します。
目次
日本カーオブザイヤー 2019-2020 トップ10
カーオブザイヤー2020のトップ10のモデルです。
記載は順不同で、RAV4が1位ということ以外は、特に順位は決まっていません。
- トヨタ RAV4
- ダイハツ タント/タントカスタム
- トヨタ カローラ/カローラツーリング
- 日産 デイズ/三菱 ekクロス/ekワゴン
- ホンダ N-WGN/N-WGN Custom
- マツダ 3
- BMW 3シリーズ セダン
- ジャガー I PACE
- ジープ ラングラー
- メルセデス・ベンツ Aクラス/Aクラス セダン
このトップ10を見て気になったのが、3シリーズってセダンだけなんですね。
Aクラスはハッチバックとセダンの両方がひとまとめに審査されているのに、3シリーズはセダンとツーリングで別車種扱いになっているのが疑問ですが・・・
細かいことは気にせず、これらの車の詳細を見ていきましょう。
日本カーオブザイヤー 2019-2020はトヨタ RAV4に!
カーオブザイヤー 2020は、トヨタ RAV4になりました。
RAV4のボディサイズは、全長4610mm、全幅1865mm、全高1690mmです。
全長に関しては5ナンバーサイズではあるのですが、全幅はアメリカンサイズなのが特徴です。
RAV4に搭載されているパワートレインは、直列エンジン4気筒 2.0Lのガソリンエンジンと、直列エンジン4気筒 2.5Lハイブリッドの2種類。
ガソリンエンジンの2.0Lモデルは最高出力171馬力、最大トルク21.1kgf・mであり、2.0L自然吸気エンジンにしては最高出力が高めであり、おおよそ従来の2.5L相当の動力性能を有しているとみて問題ないでしょう。
燃料もレギュラーで動くので、ランニングコストを抑えることができて経済的です。
一方のハイブリッドモデルでは、エンジンの熱効率が41%と非常に高く、エンジン単体の最高出力が178馬力、最大トルクが22.5kgf・mであり、これに120馬力/20.6kgf・mのモーターを組み合わせて、システム出力で222馬力になります。
これは、おおよそフォルクスワーゲンのゴルフGTIなどのスポーツモデルと同等のスペックであり、あちらがハイオク仕様のダウンサイジングターボに対して、RAV4はレギュラー仕様のハイブリッドという意味で利点があります。
ダウンサイジングターボは、欧州では熱効率やフリクションロスの低減の意味合いで環境性能において有意義な技術であるのですが、信号の多い日本ではハイブリッドの方が優れています。
RAV4の動力性能についてみれば、ハイブリッドによる低燃費とモーターアシストによる力強い加速性能、そして、エンジン自体の熱効率の向上による、ハイブリッドシステムに頼らない環境性能が魅力といえます。
エンジン自体の熱効率を向上させているのは、自動車メーカーとしてのあるべき姿だと思いますので、RAV4がトップになったのは納得できることです。
ダイハツ タント/タントカスタム
ダイハツ タント/タントカスタムがトップ10に入っています。
まぁ、正直なところ、なんでタントがトップ10入りできているのか意味不明です。
そもそもピラーレス車って危ないんですよ・・・
一応自動車評論家が選んでるっぽいのですが、何を基準に選んでいるのでしょうか・・・?
判断基準がいまいちよくわかりません。
実用性だけを見ているんですかね?
タントといえば、ピラーレス車であり、助手席側の開口部が増えているので、非常に使い勝手のいい車です。
しかし、日本の安全基準から言って、ピラーレス車であるタントにマトモな衝突安全性があるとは思えません。
一番懸念されるのが、助手席側に車が突っ込んできたときの事故で、ピラーがない分、ドアを突き破って車内にめり込むことは容易に想像できます。
そもそも日本国内において、助手席側の衝突安全基準が存在しませんからね。
側面衝突の試験は運転席側のみで行います。
そして、タントの運転席側にはピラーがあるという矛盾・・・
カーオブザイヤーを何人の方が信じているかはわかりませんが、信じてタントを買った方は、事故ってからでは遅いですから。
タントは実用性の高い車であり、日本の安全基準を満たしていいる車ではありますが、ピラーレスという実用性は、日本の安全基準の盲点を潜り抜けて生まれた危険な車だと思います。
カーオブザイヤーって、一応権威的な方々が選んでいるのなら、日本の自動車文化における安全性も見たうえで選考しないと問題があります。
なお、ピラーレス車が事故時に危険な理由は、以下の記事で詳細を書いていますので、参考にしてください。
トヨタ カローラ/カローラツーリング
トヨタ カローラ/カローラツーリングもトップ10入りしています。
トヨタはRAV4とカローラという2車種でトップ10入りしており、今年は好成績です。
カローラは、もともとフィールダーとアクシオという、日本におけるベーシックな車として長らく日本国内で販売されていました。
そのカローラが、今年のモデルからはスポーツモデルに生まれ変わっています。
欧州勢のダウンサイジングターボという流れに流されることなく、トヨタのハイブリッド車としての個性を生かしているのが好印象。
小型の車体にハイブリッドを搭載しており、走りはパワフル。
おまけに燃費もよく、いろいろとバランスの取れている車です。
こうなってくると、次のレクサス CTはどうなるのかな?なんて期待をしながら、今後のトヨタとレクサスの動向にも注目すると面白いですね。
スポーティーなハイブリッド車というのがカローラの最大にして唯一の魅力。
欧州車はみんな仲良くダウンサイジングターボを採用しているので、外観デザインこそパンチはあってもパワートレインに関しては没個性が進んでいます。
欧州勢のトレンドに流されず、トヨタ流を貫いているところは、やはり世界的大企業だなと感じる部分です。
一方、トヨタの今後の課題は、トヨタ車のマンネリ化が進んでいること。
プリウスから始まるTHS-Ⅱは、トヨタのほとんどの車で採用されており、とりあえずハイブリッド感が強くなっています。
LS、LS、クラウンでは、マルチステージハイブリッドを採用し、プリウスなどと差別化を図りました。
しかし、マルチステージハイブリッドが、プリウスなどに採用されるのも時間の問題。
マルチステージハイブリッドを超える、トヨタのハイブリッド車の次なる一手に期待です。
どのみち、私自身はターボ派なのでカローラを選ぶことは無いと思いますが、こればかりは価値観の違いなので大目に見てくださいな。
日産 デイズ/三菱 ekクロス/ekワゴン
日産・三菱のOEM車であるデイズ、ekクロス。ekワゴンがそろってトップ10入りしています。
いろいろ騒がしかった日産と三菱の共同設計モデルです。
車とは関係ないのですが、今年の日産は騒がしかったですね。
ゴーン、ゴーン、ゴーン
キーンコーンカーン、ゴーン
でした。
デイズやekクロス、ekワゴンとなると、一般的な軽自動車感があります。
ただ、詳細を見てみると、最小回転半径4.5mであったり、軽自動車でありながらクルーズコントロールや電動パーキングブレーキも採用されています。
ホンダのN-ONEあたりから始まった気がするのですが、最近の軽自動車は装備が充実してきましたね。
レクサス ISに関しては電動パーキングが採用されていないようですし、ある意味で装備面はレクサスを超えております。
あとは、日産のいい技術としてはアラウンドビューモニターがありますね。
まるで真上から車を見ているかのような画像がルームミラーに映し出されます。
こういうアシスト系の装備は、ご自身の運転に妙に自信をお持ちの方は、かたくなに不要だ・・・不要だ・・・と連呼されております。
しかし、駐車の際に巻き込みを防ぐ可能性がある装備であれば、どんどん装備されていくべきだと思います。
やはり仕事をこなすほどミスが起こる確率が高くなるように、毎日人の運転する車は、やはりケアレスミスも知らない間に高くなっていると思いますよ。
ホンダ N-WGN/N-WGN Custom
THE 軽自動車ともいえるホンダの軽自動車が3種類トップ10入りしています。
ホンダ N-WGNの良かった点は、初代モデルが軽自動車で初めて衝突安全性評価で★5を獲得したことです。
よって、最低限自重に耐えられるだけのボディ強度は確保されていることになります。
※それでも重量差があるので安全性は普通車の方がはるかに優れています。
あと、軽自動車の装備の多機能化は、Nシリーズから始まったはずです。
時代の先駆者として、ホンダの軽自動車がトップ10に入るのは当然のことといえます。
ホンダはNシリーズを販売してから、フィットなどの小型車が売れなくなったなんて話も聞いたことがあります。
フィットなどを買う人が、Nシリーズに流れており、ホンダ内で共食いが発生しているそうな。
今後のホンダは多少の車種整理が必要になるかもしれませんね。
マツダ 3
マツダ 3は、旧アクセラです。
マツダは今年になって、一気に車種名を変更してきました。
- アテンザ→マツダ 6
- アクセラ→マツダ 3
- デミオ→マツダ 2
今までのマツダユーザーを切り捨てるような商品改革はなかなか思い切った戦略です。
だって、車種名変更に伴い旧車名の中古車の値崩れが激しいことは容易に想像できますからね。
特に日本は伝統を重んじる傾向が強いので、安易な車種名変更は本来避けるべきことです。
クラウンやスカイラインが何十年も同じ車種名を使い続ける理由はそこであり、日本のユーザーの心を鷲掴みにしているのです。
レガシィもせっかく25年守ってきたのにねぇ・・・って話がそれるのでここまで。
鼓動デザインを導入して以降のマツダは、プレミアム志向が強くなってきました。
マツダ公式ホームページを黒を基調にしているのも、レクサスを参考にしているからだと思います。
車を番号名に変更しているのは海外のマツダと統一するためのようですが、実際にはBMWあたりを意識しているような印象が大きいですね。
クリーンディーゼルとして一躍有名になったマツダですが、現状における課題は低圧縮比におけるパワー不足とのこと。
マツダのディーゼルエンジンが、欧州ダウンサイジングターボガソリンエンジンと対等に張り合えるのはいつになるのでしょうか。
BMW 3シリーズ セダン
BMW 3シリーズ セダンがトップ10入りしています。
BMW的にはツーリングなどのステーションワゴンモデルは、セダンとは異なるモデルとして扱っているのでしょうか?
メルセデス・ベンツ Aクラスが、センダントハッチバックがひとまとめに扱われているのを見ると、なんで3シリーズはセダンだけなのかが不思議です。
今回の3シリーズはデザインがすごいですね。
真正面から見ると、ワイド感が強調されており、パッと見ただけでは5シリーズと違いが判りません。
高級感に関してはコストパフォーマンスが高いので、気になる方はディーラーへGO!
ジャガー I PACE
ジャガー I PACEという電気自動車がトップ10入りしています。
電気自動車単体でみるとエコなのですが、火力発電を主体としている日本においては、どこで燃料を燃やすかの違いであり、まったくエコではありません。
だからと言って原子力発電を再稼働させれば、東日本大震災の悪夢再びとなるわけですし、本当の意味で電気自動車がエコカーになれるのはまだまだ先のことだと思います。
現状においてプリウスに代表されるハイブリッド車の方が、ずっと環境にやさしいです。
電気自動車はエコカーとしての話題性はあるので、そういう意味では作戦勝ちなのかもしれません。
ジープ ラングラー
「進化の先に、本物の自由はある」というキャッチフレーズがかっこいい。
やはりアメ車は夢がありますね。
私自身、コルベット、カマロ、マスタングに代表されるスポーツカーの方が好きなのですが、特別興味のある車ではないといえ、ジープのようなアメ車には好意があります。
日本においてアメ車は過小評価されていると思うので、キャデラック、シボレーのような普通のセダンやSUVを売っているディーラーに一度いかれてみると、新しい発見があるでしょう。
メルセデス・ベンツ Aクラス/Aクラス セダン
メルセデス・ベンツ Aクラス/Aクラス セダンもトップ10入りです。
Aクラスは、なんといっても世界最強の4気筒エンジンを搭載するA45の存在が大きいです。
特に、新型のA45Sに関しては、2.0Lでありながら、421馬力という化け物スペックになっています。
DCTを採用しているトランスミッションも、7速から8速に多段化されました。
0-100加速は3.9秒らしいですね。
最強というからにはとことんカタログスペックをアップさせていく。
日本車にもこれぐらい弾けた感性の車があればいいのですが、もうその体力が残っているのはトヨタぐらいでしょうか・・・
EJ20を捨てたスバルには、今後数年間期待できないだろうし。
まとめ
ここまで、カーオブザイヤー 2019-2020でトップ10入りした車に関して、完全なる主観で評価してきました。
カーオブザイヤー2020の結果は参考程度にし、ディーラーで試乗するなどして、最終的にはご自身で決めたほうが、納得のいく買い物ができるでしょう。
以上、一個人の意見として、参考にしていただければ幸いです。