2020年8月20日、新型レヴォーグの先行予約が開始されました。
新型レヴォーグには、新開発のCB18″DIT”が搭載されます。
リーンバーンターボを搭載した新開発CB18″DIT”と、従来型FB16″DIT”の比較記事を作成しました。
走行性能の比較として、参考にご覧ください。
みなさん、こんにちは!
ブリュの公式ブログ.comにお越しいただきまして、ありがとうございます。
今回は、次期型レヴォーグについて予想してみます。
憶測で様々な情報が飛び交っており、何が正しいのかわからなくなってきますが、レヴォーグの開発に関して正確性の高い情報をもとに、次期レヴォーグについて予想してみます。
恐らく、2.4Lターボは搭載されないはずです。
※本記事は、記事投稿日(2019年5月12日)時点での予想記事です。
目次
ダウンサイジングされ1.8Lターボの搭載は確定的
新型レヴォーグでは、1.8Lターボがラインナップされると噂されていますが、ほぼ決定だと思います。
1.8Lターボは200馬力程度になると予想されています。
この情報は、ほぼ妥当だと思います。
そもそもレヴォーグって何のために登場したかを覚えているでしょうか?
大型化したレガシィに変わる、日本でちょうどいいサイズのステーションワゴンと言う位置づけです。
日本の道路事情を考慮した際に、300馬力は必要でしょうか?
逆に、1.6Lターボは2.5L相当の動力性能がありますが、ターボラグまで考えれば2.5L自然吸気のほうが、出足はいいです。
ゆとりのある走りで、でも過剰パワー過ぎないエンジンとして日本の道路事情にマッチした設定を考えれば、ちょうどよいサイズとして1.8Lターボが登場するのはおかしくありません。
なお、1.8Lターボモデルが登場すれば、2.0Lターボか1.6Lターボは消滅するのが妥当です。
どちらが残るかは、スバルの販売戦略次第でしょう。
残念ながら、車は消費者にとっての魅力だけではなく、イメージ戦略、販売戦略と言った経済的側面も加味されるので、なかなか理想だけでは語れないのが実情です。
2.0Lターボモデルが残った場合
2.0Lターボモデルが残った場合、1.8Lターボモデルはレギュラー仕様になるでしょう。
この場合には、レヴォーグはハイパワーステーションワゴンであったレガシィの後継モデルであることを強く意識しているといえます。
レガシィの後継モデルであるというイメージをつける以上、300馬力のエンジンは必須となるでしょう。
現在の1.6Lターボモデルは1.8Lターボに改められます。
1.6Lと1.8Lで税金は変わらないので、ユーザー側にとっては排気量の拡大に関してデメリットも大きくありません。
2.0Lターボモデルと共存する場合には、1.8Lターボモデルはレギュラー仕様になる可能性が高く、パワーよりも実用域での排気量の余裕を生かした設定になります。
すなわち、現状の1.6Lターボモデルよりも実用域でのトルクを重要視した設定となることでしょう。
2.0Lターボモデルと1.8Lターボモデルのラインナップになった場合には、レヴォーグは現行モデルに対して正常進化したと言うことができます。
1.6Lターボモデルが残った場合
2.0Lターボモデルが廃止され、1.8Lターボモデルと1.6Lターボモデルになる可能性もあります。
この場合、1.8Lターボモデルは2.0Lターボモデルの最適化版として登場するので、ハイオク仕様となる可能性が高いです。
スバルの判断としては、日本の道路事情において300馬力は不要であり、その分排気量を小さくして燃費性能に舵を切ったといえます。
2.0Lモデルの置き換えとして1.8Lターボがハイオク仕様で登場した場合、出力は220~230馬力程度になるのではないかと思います。
※同スペックのモデルとして
ゴルフGTIがハイオク仕様で245馬力
マークX 2.5Lがレギュラー仕様で215馬力
クラウン 2.0Lターボがハイオク仕様で245馬力
このあたりのモデルを意識して開発が行われているといえます。
こうなった場合には、レヴォーグの位置づけは、本当の意味での日本向けのステーションワゴンになります。
過剰なパワーは無しに、ワインディングでの走行安定性と、高速道路での必要十分な加速力を備えたモデル。
言い換えればすべてにおいて無駄なものがない、万人受けするモデルになるでしょう。
WRX S4の存在感を増したい?
仮にレヴォーグから2.0Lターボモデルが廃止され、1.6Lターボと2.0Lターボと言う、実用域を重視したエンジンを設定したとします。
この場合、スバルは一体何を狙っているのでしょうか?
このようにレヴォーグを実用向けにシフトすることで、スバル内で存在感を増すのがWRX S4です。
本来は、WRX S4はスポーツセダンとして売り出していましたが、実際にはレヴォーグのセダン版というイメージのほうが強くなってしまっており、当初の狙いとは異なる方向に進んでいます。
スポーツセダンとして売り出しているWRX S4ですから、販売方向の軌道修正する方法として、レヴォーグを実用域の性能に注力する狙いがうかがえます。
つまり、WRX S4のみに2.0Lターボ300馬力の過剰パワーのエンジンを搭載していることが、スポーツセダンとしての相対的なキャラクターを全面的に打ち出すことができます。
言葉で説明しても、あまりピンとこないと思うので、実際の例を見てみます。
この販売戦略における似た例でいえば、メルセデス・ベンツの新型Aクラスにおける、メルセデスAMG A35とメルセデスAMG A45の関係が近いでしょう。
動力性能的にはA35で十分ですが、モアパワーのスペシャル感が感じられるのはA45でしょう。
レヴォーグ 1.8LターボがA35、WRX S4 2.0LターボがA45の位置になるとすれば、クルマのキャラクターのイメージが付きやすいと思います。
レヴォーグのセダン版がWRX S4であるというイメージが定着している状況下において、WRX S4をスポーツセダンとして走りのイメージを定着させたいなら、こうした販売戦略をとるかもしれません。
結局はスバル次第
レヴォーグのボディサイズを考えても、1.8Lターボは十分に搭載できます。
その上で、1.6Lターボモデルと2.0Lターボモデルのどちらを減らすことも可能なので、最終的にはスバル次第といったところ。
機能面と販売戦略面において、どちらの可能性も十分に高いです。
新型エンジンFA24″DIT”が搭載される噂について
一部の大手サイトでは、新型レヴォーグに、アセントや新型レガシィでの搭載が決まっているFA24″DIT”が搭載さる可能性を噂されています。
私自身、これはないだろうと思っています。
以前、2020年モデルの新型レガシィについて書いたのですが、現状においてリニアトロニックの許容トルクが400Nmとなっています。
日本仕様において、2.0Lターボモデルですでに400Nmを発揮しており、すでに許容トルクを最大限に発揮しています。
この状況で、2.4Lターボモデルが国内に導入された場合には、400Nmを超える最大トルクが発揮されることになります。
※アメリカ仕様では、日本と異なり、直線路でアクセルを踏み続けるような状況を想定し、エンジンにかかる負荷を想定したうえでエンジンが設計されています。
そのため、エンジンにかかる負荷を考慮して、エンジン出力が控えめに、また同じ出力であれば排気量を大きめに設定する傾向があります。
そのため、海外では270馬力程度のFA24″DIT”ですが、日本国内に導入された際には、FA20″DIT”と比較して単純に排気量差がありますから、300馬力/400Nmを余裕で超えるエンジンになります。
したがって、トランスミッションを新規開発するかどうかが鍵なのですが、現状どうでしょうか?
アメリカにおいては、先にFA24″DIT”が搭載されているアセントや、2020年モデルのレガシィが登場していますが、トランスミッションの新規開発については何も情報がありません。
日本にFA24″DIT”を導入したとしても、アメリカ仕様のように出力を抑えなければリニアトロニックが耐えれません。
それなら、FA20″DIT”で十分じゃない?ってなりますよね。
この状況において、新型レヴォーグにFA24″DIT”が搭載される可能性は非常に低いのではないかと思います。
新型のトランスミッションが登場するタイミングが、一つのキーポイントになると思われます。
商品ラインナップ的に2.4Lターボを搭載できない大人の事情
あとはもう一つ、商品ラインナップ的に2.4Lターボを搭載できない理由を考えていきます。
今のレヴォーグを考えると、レヴォーグのセダンがWRX S4で、WRX S4のハイチューンモデルがWRX STIとなっています。
これには、スバルのスポーツモデルの象徴としているWRX STIと、レヴォーグの関係性が近い印象を与えることで、レガシィよりも走りが進化したレヴォーグとしてのイメージを定着させる狙いがあったといえます。
今度は、レヴォーグとWRX STIの関係の近さが足枷となって、そう簡単にレヴォーグに2.4Lターボエンジンは搭載できないと思います。
この理由としては単純で、WRX STIは2.0Lターボなので、大人の事情があります。
順を追ってみていきましょう。
かつてのレガシィであれば、同じスバル車と言う以外はWRX STIとの関係は皆無でした。
そのため、レガシィでは自由に3.0Lを超える6気筒エンジンや、2.5Lターボなどを搭載できていたわけです。
レガシィの後継モデルであるレヴォーグは、商品の設定上、WRX STIと非常に近い関係にもあるわけで、この状況下でWRX STIよりも排気量の大きい2.4Lターボエンジンを搭載することは難しいのではないかと思います。
仮に、レヴォーグに2.4Lターボが搭載されるとなると、WRX S4にも搭載しることになるでしょう。
しかしこの場合も、レヴォーグと同じことがWRX S4にも言えます。
WRX S4はレガシィB4のターボモデルの後継モデルであり、同時にWRX STI A-Lineの後継モデルとなります。
レガシィB4はWRX STIとの関係は皆無なので、自由に3.0Lを超える6気筒エンジンや、2.5Lターボなどを搭載できていました。
一方のWRX STI A-Lineは、WRX STIのAT版と言うことで、商品的にはMTの本家WRX STIと同列のSTIがチューンしたモデルとなっていました。
この関係上、2.5Lターボエンジンを搭載しても、何も問題はありませんでした。
WRX S4の場合には、WRX S4の上位モデルがWRX STIという扱いをされているため、排気量面においてWRX STIを超えることは、ラインナップ的に難しいでしょう。
様々な大人の事情が重なった結果、FA24″DIT”は、スバルにおいて最上級モデルとして扱われている、レガシィ B4、アウトバック、アセントにしか搭載できないでしょう。
WRX STIとレガシィB4、アウトバック、アセントは、互いにキャラクターが重なりません。
そのため、WRX STIの排気量を気にすることなく、好きな排気量のエンジンを搭載できることになります。
イメージ図で見ていきましょう。
かつてのレガシィとWRX STIの関係図です。
レヴォーグ、WRX S4を含めた、現在の関係図です。
レヴォーグとWRX STIの関係を近くすることで、レヴォーグの高性能ステーションワゴンとしてのイメージを定着させましたが、今度はWRX STIの存在が邪魔になり、進化するうえでの頭打ちが生じています。
言い換えれば、WRX STI以上にレヴォーグが上級シフトできない構図を作ってしまい、意外にもレヴォーグは肩身の狭い思いをしているように見えます。
この構図になっている以上、WRX STIの排気量を拡大し、WRX STIを基準としたスバル内での関係を緩和しなければ、レヴォーグが上級シフトすることは難しいのではないでしょうか?
まとめ
ここまで、新型レヴォーグに1.8Lターボモデルがラインナップされることと、FA24″DIT”が搭載されないことについて考えてきました。
トランスミッションにおける許容トルクの関係と、商品ラインナップにおけるWRX STIとの関係を考えれば、レヴォーグに2.4Lターボは搭載されないと考えるのが妥当ではないでしょうか?
WRX STIと同じシャーシであることを前面に押し出し、走行性能をアピールしていたレヴォーグですが、販売戦略の面において排気量の制約が生まれてきているといえます。
本来はいいクルマを販売してくれれば、消費者の立場としてはうれしいのですが、クルマも商品の一部です。
残念ながら、販売するうえでの戦略や、車種に対するイメージ戦略の制限を受けたうえで、開発が行われています。
スバル内の関係において、なんだか狭いところに押し込まれている感じのあるレヴォーグですが、次のスバルの一手に注目しましょう。
レヴォーグとWRX STIとの関係を切ることができれば、WRX STIとレヴォーグは、かつてのレガシィとWRX STIのように双璧をなす関係となり、レヴォーグはより自由に開発できるモデルになります。
この関係を築いてこそ、レヴォーグは本当の意味でのレガシィの後継モデルになるといえます。